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2024.01.25 NEWS

【NEWS】大胆不敵なセイゴオ傘寿のお祝い

1月25日、セイゴオは傘寿を迎えました。毎年セイゴオの誕生日にあわせて編集魂を込めた贈り物を届けてくれるイシス編集学校の九天玄氣組、曼名伽組から、いつもにも増して手の込んだ、絢爛豪華で大胆不敵な品が届きました。

 

九州を拠点にする九天玄氣組は、昨年秋から2024年賀企画をスタート。中野由紀昌組長の旗振りのもと総勢44人の組員が結集し、かつてセイゴオが手がけた「遊」を徹底擬態狼藉したオブジェチックなマガジン「龍」を完成させました。さらに、そのなかの企画「玄氣昇龍選書」にちなんで、クラウン(王冠状)仕様のミニ本を数多吊るした豪奢な「玄氣昇龍祝い傘」を制作。中野組長と数人の組員が豪徳寺イシス館に押しかけ、マガジン「龍」と祝い傘を正剛に直々に贈呈しました。

 

セイゴオへの贈呈の数時間前から中野組長と5人の組員がやってきて、本楼を占拠し祝い傘の工作をしはじめた。

 

吊るし物が多いせいか、バランスを取るのに苦労する組員たち。

 

本楼にセイゴオを迎え、中野組長がまずは「玄氣昇龍祝い傘」をご案内。あまりにも派手で異形の傘に、びっくり顏のセイゴオ。

 

ミニ本の中身は、組員たちがセイゴオに贈る本のポイントを綴ったもの。そのフレーズはたくさんのお札にもなって吊るされている。

 

吊るし雛のような可憐なミニ本をひとつひとつ開くセイゴオ。それぞれの顏を思い浮かべているのか、ふむふむ、にやにや。

 

傘の中に潜り込み、ミニ本を片っ端から開いていく。

 

いよいよ今回のプレゼントの本命、九天玄氣マガジン「龍」が手渡される。総ページ数200のなかに、ありとあらゆる愛情編集が込められている。

 

祝い傘の元となった玄氣昇龍選書の見開き。組員たちが大胆不敵にもセイゴオに一冊の本を推す。

 

昨年刊行した『松岡正剛の国語力』(東京書籍)を擬いた企画も。

 

中野組長とともに駆けつけてくれた組員たちといっしょに記念撮影。

 

セイゴオ、さっそく中野組長のもつ「龍」表紙にメッセージとサイン。

 

なお、この九天玄氣マガジン「龍」は非売品ですが、1月末から中野組長が運営する「瓢箪座HP」または「ZIZOBOOKS」で期間限定でデジタルブックを有料配信するとのことです。

 

 

一方、曼名伽組は名古屋を拠点とするイシス編集学校の中部支部。小島伸吾組長のもと、独自の地域文化活動を続けています。例年セイゴオの誕生日には、小島さんが腕を振るってセイゴオの似顔絵をあしらったオリジナルグッズなどを制作し贈ってくれるのですが、今年は14人の組員の皆さんが結集して傘寿を祝ってくれました。

 

曼名伽組のお祝い品は、希少な「土佐虎斑竹」を取り寄せて制作した、お遍路ならぬ「編集路」のための杖、「編路杖」。これを1本の柱に見立てて、ここから日本を編集の国にすべく、「村立て」を起こしたいという思いも込めているそう。

 

杖の上部には「ISIS」を意匠化したステンレス製の自家製エンブレム。そこに組員たちによる思い思いの「お守り」がジャラジャラとぶら下がっている。

 

まるで呪具のような不思議なオブジェに、当惑しながら苦笑い。

 

達者な筆致のセイゴオの似顔絵には、感心しきりでご満悦。

 

名古屋で珈琲焙煎店を営む小島組長からは、オリジナルデザインのコーヒーとお菓子の詰め合わせも送っていただきました。

 

曼名伽組に届けとばかりに、元気に杖を振って鳴らすセイゴオ。

 

 

レポート:太田香保 / 写真:寺平賢司