セイゴオちゃんねる

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BIBLIOGRAPHIC DETAILS

千夜千冊エディション『ことば漬』

長年にわたり言葉の世界に誰よりも濃く、浸り、漬かってきたセイゴオの言語感覚を凝縮した、言葉づくしの一冊。省略や語呂の芸当、類語やオノマトペの辞典、芥川や山頭火、寺山修司や俵万智、内なるミューズの疼き、リービ英雄や大槻ケンヂの観察言語力、五十音図の秘密、エスペラント語の試みなどが配されているとともに、水村美苗や福田恆存をとりあげ、近代日本が抱えた国語の問題を浮上させる。また、本書用に書き下ろした“言葉の「書」”が図録として散りばめられており、松岡の“言葉遊び感覚がビジュアルでも楽しむことができる。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2019
1,280円

千夜千冊エディション『芸と道』

能、文楽、狂言、落語、歌舞伎など、松岡が幼少時代から惚れてきた数々の芸能をとりあげた一冊。世阿弥に稽古哲学をまなび、琵琶法師の平家語りに社会の「境い目」を見る。志ん生・志ん朝の粋な話芸に破顔して、森繁久彌の哀切に涙腺をゆるませ、本條秀太郎の三味線にほだされる。日本の伝統と革新を担った名うての達人たちの世界観にせまる、百花繚乱の芸能論。口絵には、二代目吉田玉男さんが操る、『風姿花伝』を読書する文楽人形の写真を掲載した。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2019
1,280円

千夜千冊エディション『感ビジネス』

過剰グローバリズムの禍根は癒えたと言えるのか。数理モデルを操った金融証券屋たちは何を隠して、どう儲けたのか。「共感」によるビジネスは可能なのか。資本主義の骨格となったアングロサクソンモデルの効率主義とは……。ホモエコノミクス(経済人)だけでは、新たな社会価値は生まれない。合理と不合理のあいだに切り込み、新たなビジネス観への道標をしめす一冊。「感ビジネスが動くとすれば、そこにはスカラー(学ぶ人)と共鳴する場になっていくだろう」。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2019
1,280円

『雑品屋セイゴオ』

松岡がこれまで“フェチしてきたもの”について、昭和の郷愁と官能をもって綴った“オブジェ雑品エッセイ”。月球儀、ノート、大福、赤チン、便器、クラゲ、自転車、タブロー、地球ゴマなど、松岡が堪らなくなる120点もの“雑品”が取り揃えられた。イラストと装幀は長年親交のある菊地慶矩さんが担当、松岡の妙味あるフェチ感覚に、遊び心を添えた。40年以上前にSF雑誌に連載していた「スーパーマーケット・セイゴオ」に、大幅に加筆修正。

D:菊池慶矩
春秋社
2018
1,800円

『編集手本』

松岡が編集人生で「手本」にしてきたものたちと、世界そのものを“手本”として擬く方法を開陳する直筆原稿本。書店「松丸本舗」開店のために書き下ろした「BOOK meets BOOK」のドローイングや、自在なスタイルと技法で作成した「擬画遊書」など、貴重な作品群もおさめられている。また伝説の連塾最終回「本の自叙伝」のソロ講義写真も掲載。松岡の思想と人生と生き様が多重に織り込まれた。編集制作は元編集工学研究所スタッフで、版元EDITHONを立ち上げた櫛田理氏。

D:佐伯亮介
EDITHON 
2018
1,800円

『遊読365冊』

雑誌『遊』の特集「読む」(1981年8/9月合併号)に掲載された読書ガイド「松岡正剛が選ぶ365冊」を書籍化。すべての本に100字の解説がつき、当時の先鋭的なエディティングリーディングが垣間見える。また「遊塾」時代の「読書術講義」も併録。目次読みやセイゴオ式速読術、ジャック・デリダの『声と現象』をテキストにしたマーキングの実践例など、1冊の本に対して自分をいかに自在にできるかを伝授する。

D:宮城安総+小倉佐和子
工作舎
2018
1,800円

千夜千冊エディション『理科の教室』

中学科学部時代から理科男子である松岡が繰りひろげる、感嘆と愉快にあふれた理科案内。フラスコや試験管を覗いて遊んでどきどきした少年時代の記憶、湯川秀樹や三木成夫のような“ヘンでスゴい理科おじさん”たちへの憧れ、三葉虫、クラゲ、シダ植物、コケ、犬猫たちへの生態フェチ感覚が名調子で綴られる。長年ときめいてきた理科感覚を告白しつつ、ヒトが地球の生態系にもたらした多くの矛盾を考えさせる。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2018
1,280円

千夜千冊エディション『面影日本』

日本のイメージ力の源泉をめぐる一冊。日本文化の奥におぼつかなくも立ち現れる“面影”の正体を、物語、枕詞、今様、複式夢幻能、連歌などの方法を通して探索する。「常世、鳥居、正月、翁、稜威」を5つのキーコンセプトとして提示し、清少納言や鴨長明、心敬をはじめとする“面影”の達人たちの足跡、連鎖しつつ変転する「無常観」の系譜、ドナルド・キーンやイ・オリョンの“外の目”による日本論をとりあげ、日本人が失ってしまった志操に迫る。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2018
1,280円

千夜千冊エディション『少年の憂鬱』

『十五少年漂流記』や『青い鳥』など、大人たちがかつて夢中になった名作の数々から、少年の香ばしい苦みを抽出し結晶化した一冊。悪だくみの種を内に育て、ときに無謀な冒険へと繰り出す絶対少年たち。“つもり”を憧憬し妄想にふけながらも、胸中には瑞々しい“傷”を抱えていた遠い記憶。石川啄木、野口雨情の哀切や、少年セイゴオの愉快を交え、大人たちが失なってしまった「幼ごころ」を追慕する。「少年の記憶にこそ、“方法の秘密”が隠されている」。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2018
1,280円

千夜千冊エディション『情報生命』

多種多様な生命体が“情報の動向”から生まれたという見方を提示する。アーサー・C・クラークやJ・G・バラードの先駆的SFから、ドーキンスの「利己的な遺伝子」やケアンズ=スミスの遺伝子乗っ取り仮説、複雑系をめぐる科学からサイバーパンクまで……。21世紀にこそ求められる“生命観”を考える。 「“情報生命”は生物だけでなく、コンピュータ・ネットワークの中でも勢い爆ぜている」。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2018
1,280円

千夜千冊エディション『文明の奥と底』

人類が築き上げてきた文明が、いかに矛盾を抱えつつも隠蔽し、殺戮と強奪を繰り返してきたのかを問う、乾坤一擲の一冊。文明の始原と変奏の2つの視野が交差するように、選りすぐりの「千夜千冊」が並べられた。ユダヤの民がモーセの登場以来抱えるトラウマとは何か、21世紀に“文明の衝突”は起こりえるのか。フロイトからジャレド・ダイアモンドまで、長江文明からグローバリズムまで。長大な人類史をかけめぐり、文明の「大きな嘘」を暴く。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2018
1,280円

千夜千冊エディション『デザイン知』

雪の結晶や花、昆虫、鳥たちが見せる色彩と形状をマザーコードに、デザインは新たなコードとモードを連綿と誕生させていった。「デザインとは“脱しるし”だ」というキーコンセプト本書に通底している。ユクスキュルの「環世界」や佐々木正人の「アフォーダンス」といった知覚パターンの秘密をさぐり、杉浦康平、石岡瑛子、ブルーノ・ムナーリ、川崎和男といった多彩なデザイナーたちの表象と意匠を紹介する。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2018
1,280円

千夜千冊エディション『本から本へ』

本を通して多様な世界とつながる「読み」の方法を伝授するハイパー読書書物論。道元やバルザック、滝沢馬琴といった達人たちの構想に、松岡がいかに分け入ったかを綴った千夜を並べ、世界読書の奥義を垣間見させる一方、愛書狂マングウェルの『読書の歴史』や前田愛『近代読者の誕生』といった古今東西の書物と読書の歴史をめぐる本をとりあげた。21世紀の電子書籍時代にも触れ、来るべき新たな読書と書物のあり方を提示する。

D:町口覚
角川ソフィア文庫 
2018
1,280円

―「世」あるいは別様の可能性

世の中の本質を「擬(もどき)」とみなし、合理と首尾一貫を重視する現代社会の価値観に対して、「別様の可能性」を提言する超読的エッセイ。古今東西の歴史、文化、科学をまたぎ、これまで松岡が手掛けたエディトリアルワークも絡めながら、「ほんと」と「つもり」を分けない編集的相互作用の重要性を説く。肺癌手術を経た松岡が、編集的世界観を表現するための新しいスタイルに挑戦した一冊でもある。

D:芹澤泰偉
春秋社
2017
1,800円(税別)

18歳から考える―国家と「私」の行方(東巻・西巻)

東西の近現代史を俯瞰し、世界と日本の“失敗”を通して、日本人としてもつべき「編集的歴史観」を説く。東巻では資本主義の近代的出発点の問題と日本や東アジアの抱えた矛盾を、西巻では今日まで続く中東問題に潜む欧米の欺瞞や、ポピュリズム政治とネット社会の矛盾を突く。『誰も知らない世界と日本のまちがい』(2007年)を元に、大幅に加筆・修正をおこなったもの。

D:美柑和俊
春秋社
2015
1,700円(税別)

にほんとニッポン―読みとばし日本文化譜

松岡が長年にわたって自著や「千夜千冊」で書き続けてきた日本論のなかから、編集的・方法的な歴史観が凝縮している個所を切り出して、縄文から平成までの時代順に再編集。全470のトピックと索引によって、拾い読み、飛ばし読みも可能なセイゴオ流日本論の用語集ともなっている。かつて雑誌『遊』をともに制作した米澤敬氏(工作舎)による超絶リミックス本。

D:宮城安総+佐藤ちひろ
工作舎
2014
1,800円(税別)

3・11を読む〈千夜千冊 番外録〉

東日本大震災以降、地震・津波や原発問題、東北の歴史文化に関する60冊の本を集中的に取り上げた「千夜千冊 番外録」を一冊に再構成。その意図を、松岡は「われわれが挑むべきは、事故と損傷の正体の真っ只中にあえて身を突っ込んで、新たな意味を再発見することである。おそらく3・11とはそのことの告知であったろう」と綴り、「損傷の渦中から新哲学を掬う」試みだったとしている。

D:佐伯亮介
平凡社
2012
1,800円(税別)

法然の編集力

法然の『選択本願念仏集』に魅せられてきた松岡が、日本仏教とその背後にあるアジア仏教のさまざまな突起と深淵を案内しながら、法然の卓越した構造的編集術の秘密に迫る。NHKの特別番組「日本最大の国宝絵巻 法然上人絵伝」に出演した折に松岡が受けたインタビューをもとに再構成している。宗教学者・町田宗鳳氏との対談「3.11から法然へ」も収録。

NHK出版
2011
1,800円(税別)

連塾―方法日本(全3巻)

2003年から2005年にわたって、「日本という方法」をテーマに、各界のリーダーたちを“塾生”として開催した松岡の「連塾」全8講を完全採録したシリーズ。膨大な映像資料と板書を駆使して、ときに8時間にも及んだ渾身の講義の様子を、豊富な記録写真などによって再現している。
I 神仏たちの秘密-日本の面影の源流を解く(2008)
第1講:日本という方法 第2講:神話の結び目 第3講:仏教にひ そむ謎
II 侘び・数寄・余白-アートにひそむ負の想像力(2009)
第4講:「文」は記憶する 第5講:日本美術の秘密 第6講:「負」 をめぐる文化
III フラジャイルな闘い―日本の行方(2011)
  第7講:面影と喪失 第8講:編集的日本像

D:美柑和俊
春秋社
各1,800円(税別)

セイゴオ語録(全4巻)

「遊」編集長時代から今日まで、松岡が書き綴ってきたありとあらゆる著作やエッセイのなかから、独自の世界観や人生観や仕事観がうかがえる珠玉の言葉を収集し再編集したシリーズ。編集者の鎌田恵理子氏(当時求龍堂)の企画と熱意と愛情によって実現。
1『危ない言葉』:矛盾と葛藤を排除しすぎる社会に抵抗するワード集(2010)
2『切ない言葉』:おぼつかなさへの愛情があふれるワード集(2010)
3『リスクな言葉』:東日本大震災直後のセイゴオの危機意識を反映するワード集(2011)
4『アートな言葉』:セイゴオ好みのアートやアーティストにちなむワード集(2011)

求龍堂
各1,500円(税別)

日本流―なぜカナリヤは歌を忘れたか

本来を見失って将来が見通せない日本を、童謡「歌を忘れたカナリヤ」に擬して始まる異色の日本論。見立て、数寄、趣向、面影、不足と仮、間と型、負とうつろひなどのキーワードによって、多様で一途な「日本流」の方法を説いた。文庫では、松岡の長年の友人である江戸学者の田中優子氏が、「ひとりひとりの中に潜んでいる日本流を稼働させたくて落ち着かなくなってくる本」であるという解説を執筆。

【単行本】
D:鈴木成一
朝日新聞社 2000
2,000円(税別)
【文庫本】
D: 菊地信義
ちくま学芸文庫 2009
1,300円(税別)

わたしが情報について語るなら

小学生のために各界の著名人が本気の哲学や方法を語るシリーズ。松岡は情報やメディアや知識のはたらきを説きながら、生命の進化から、宗教と文明、国家と経済の成り立ちを経て、近代以降の技術社会、さらに現代のネットワーク社会にいたるまでの「情報の歴史」を高速で案内。最後に、膨大な情報の海の中で、「つながり」を見つけながら組み合わせる「編集」の重要性へと誘う。大人にこそ熟読してもらいたい一冊。

ポプラ社
2009
1,300円(税別)

多読術

目次読書法、マーキング読書法、読前・読中・読後、読書モデルの設定などなど、松岡が長きにわたる読書遍歴によって培ってきた読書メソッドを一挙公開。読書はきわめて編集的で重層的な知的作業だが、決して神聖なものだとか有意義なものだとか思わないほうがいいと断言。「読書を愉快にさせるのは、読み手次第」とも言いつつ、多様性に向かう思考力を育てるための多読の奥義までを伝授。

ちくまプリマー新書
2009
800円(税別)

白川静―漢字の世界観

一生を文字と東洋文化の解明に捧げ、字書三部作をはじめ膨大な著作を世に出した漢字学者・白川静。その難解で深甚な世界観の見取り図を示した初の評伝。NHKの番組「知るを楽しむ」で松岡が担当した白川論が評判を呼び、本書に結実した。柔らかい語り口ながらも、深い敬意をもって、「漢字は国字である」と提唱するにいたった白川静の気概と方法を綴っている。

平凡社
2008
780円(税別)

山水思想―もうひとつの日本/山水思想―「負」の想像力(文庫)

中国から渡来した水墨画の方法論にはなかった、独自の「山水画」を生み出した日本の「負」の方法論に迫る。雪舟、等伯から狩野芳崖、浦上玉堂、横山操にいたるまでの日本画の試みを追いつつ、そこに流れ込んでいた山水タオイズムや禅林文化や無常観の系譜を丹念に解き明かす。文庫本の解説は、建築家の内藤廣氏が担当。等伯の「松林図」に代表される日本の湿度に対する松岡の感性について触れている。

【単行本】
D: 戸田ツトム
五月書房 2003
4,700円(税別)
【文庫本】
D:戸田ツトム
ちくま学芸文庫 2008
1,500円(税別)

ルナティックス――月を遊学する

「いかがわしいほどに高貴で、すましているのに何をしでかすかわからない―。」
古今東西の科学・神話・宗教・現代思想などの諸領域を縦横にたどりながら、ひたすら月知派に加担し、集成したルナティシズムにあふれる一冊。俳号を“玄月”とし、月明派を自認する松岡が、月への過激な憧れを結晶化させた。宗教学者であり松岡の“月友”である鎌田東二氏の“妖しい文体”による解説にも注目。

D:戸田ツトム
作品社 1993年
2800 円(税別)

D: 松田行正
中央公論新社 2005年
933 円(税別)

日本数寄

「漉く」「梳く」「透く」というプロセスによって生み出された日本の趣向や好みの系譜を縦横無尽に説く。梅、桜、花鳥などの意匠の秘密、神仏のための場や主客の遊びの場、中世~江戸の編集文化とメディア文化など、80年代~90年代にさまざまなメディアに寄稿した日本文化論を再編集。文庫解説は日本文学研究者の芳賀徹氏。松岡のことを「無の深淵」を見透す数寄者であると評している。

【単行本】
D:芦澤泰偉
春秋社 2000
2,500円(税別)
【文庫本】
D:羽良多平吉
ちくま学芸文庫 2007
1,400円(税別)

誰も知らない世界と日本のまちがい―自由と国家と資本主義

複雑に絡み合った東西近現代史を解きほぐし、新自由主義の矛盾をあぶり出し、日本の将来の展望を示す。『17歳のための世界と日本の見方』の続編。とくに「イギリスのまちがい」に焦点をあて、株式会社、植民地経営、奴隷制度といったアングロサクソンモデルがグローバルに流布した経緯を明らかにするくだりは圧巻。2015年、大幅な加筆と修正により『国家と「私」の行方』に改訂。

D:美柑和俊
春秋社
2007
1,800円(税別)

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

『千夜千冊全集』全7巻を高速ガイダンスするガイドブック。謎の女性編集者Qちゃんとのインタビュー形式で、「千夜千冊」および「全集」の読み方のみならず、マーキング読書法や要約編集術などの読書術・編集術の奥義も披露する。巻末には「全集」の構成一覧が付録としてついており、趣向を凝らした大見出しや各夜のヘッドラインを一望することができる。松岡によるユニークな戯画も収録。

求龍堂
2007
1,600円(税別)

松岡正剛千夜千冊(全7巻+特別巻)

2000年から連日連夜書き続けた第1144夜までの「千夜千冊」を、大幅に加筆修正し、全7巻の独自の部立てに再編集。装丁は資生堂名誉会長の福原義春氏、各巻に十文字美信による本の取りおろし写真、また一夜ごとに新たにヘッドラインと小池純代氏による短歌が付された。高価なセットながら2500セットという驚異的な販売数を記録。各巻総頁平均1300頁、総量約13.0kg。
1 「遠くからとどく声」
2 「猫と量子が見ている」
3 「脳と心の編集学校」
4 「神の戦争 仏法の鬼」
5 「日本イデオロギーの森」
6 「茶碗とピアノと山水屏風」
7 「男と女の資本主義」
特別巻 「書物たちの記譜」

D:福原義春+中山禮吉
求龍堂
2006
95000円(税別)

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

松岡が大阪の帝塚山学院大学で授業として行った「人間文化」講義を採録、編集したもの。歴史観も知識もない学生たちに、人間文化の見方・考え方の基本を平易に説きながら、キリスト教的な世界観と日本的な多神多仏の世界観の違いや、ヨーロッパと日本の文化をつなげて見る方法などを教授。「17歳のための」と言いつつ、幅広い層の読者に支持されロングセラーを続けている。松岡自筆のイラスト入り。

D:美柑和俊
春秋社
2006
1,700円(税別)

日本という方法―おもかげ・うつろいの文化

2004年放送のNHK人間講座「おもかげの国・うつろいの国」のために書き下ろしたテキストをもとに加筆、再構成。「和」と「漢」、「神と仏」、「主と客」「ウツとウツツ」など対比的なキーワードによって日本文化史をたどりながら、つねにデュアル・スタンダードを採用してきた方法日本のあり方を探り、近代以降現代にいたるまで、矛盾と葛藤を編集しきれなくなっている日本に警鐘を鳴らしている。

NHKブックス
2006
1,160円(税別)

フラジャイル―弱さからの出発

「弱さ」は「強さ」の欠如ではない。「弱さ」は「強さ」よりも深く、ときに過激になりうる。「弱さ」は多様性を受け入れる最も有効な方法になる。断片や薄弱や曖昧や異端など、これまで排除されがちだった「フラジャイル」な感覚に新しい意味と価値を与える、松岡の方法哲学の書。文庫解説は詩人の高橋睦郎氏。フラジャイルを失った日本を嘆き、今こそ緊急性をもって本書を読むべきだと綴っている。

【単行本】
D:羽良多平吉
筑摩書房 1995
3,200円(税込)
【文庫】
D: 羽良多平吉
ちくま学芸文庫 2005
1,400円(税別)

空海の夢

空海の方法論に肉薄しながら、密教および仏教の世界観を独自に解き明かす。いまなお空海密教界に刺戟を与える書であるとともに、生命科学から情報科学まで、広範な情報学的視点を歴史文化研究に融合させる松岡独自の方法論が本書によって打ち立てられた。初版は1984年。1995年にオウム教サリン事件を受けて序章「オウムから空海へ」を加えた新装増補版がつくられ、さらに2005年には空海密教の現代的な価値を再提言する結「母なる空海・父なる宗教」を加えて新版が刊行された。

【初版】
春秋社 1984
1,800円(税込)
【新装増補版】
D :芦澤泰偉
春秋社 1995
2,000円(税別)
【新版】
D:美柑和俊
春秋社 2005
2,000円(税別)

花鳥風月の科学―日本のソフトウェア

「山・道・神・風・鳥・花・仏・時・夢・月」という10のテーマを通して、日本文化にひそむイメージの起源を探る。松岡による講義録をもとに再構成。「花鳥風月」は自然の景物を取り込む意匠感覚であるだけではなく、日本人のコミュニケーションのためのプログラムであり、インターフェースであると説く。文庫版ではいとうせいこう氏が解説を執筆し、松岡が解いた「景気」の日本的生成のメカニズムに注目している。

【単行本】
D: 海野幸裕
淡交社 1994
3,000円(税込)
【文庫本】
D :松田行正
中公文庫 2004
1,095円(税別)

松岡正剛編集セカイ読本シリーズ(オンデマンド出版)

デジタオ(井口尊仁氏)によるオンデマンド出版の実験的プロジェクトの一環として、「知の速度」に応じて選べる3つのシリーズを刊行
〇低速 『帝塚山講義』(全5冊)―東西の人間文化史を語る松岡の大学 講義を採録。のちに『17歳のための世界と日本の見方』として再編集 された。
〇中速 『本の読み方』(全5冊)―「ダイヤモンド・エグゼクティブ」
 誌で1994年から5年にわたり連載した「松岡正剛・遊書術」を全編収録。
〇高速 『分母の消息』(全5冊)―「夜想」誌の連載「デノミネーター の消息」に大幅加筆。想像力の源泉としての「分母」を訪ねる思索の冒険。

【低速】
2003~2004
各680~1,080円(税別)
【中速】
2003
各940~1,000円(税別)
【高速】
2003
各720~980円(税別)

『遊学』(上巻・下巻)

ピタゴラス、道元、ダンテ、ガウス、鈴木大拙、ボードレール……。古今東西142人の遊学者たちの思想遍歴を、30代の松岡が多様なスタイルで綴った“述語の人物誌”。「遊」第1期の締めくくりとなる9号・10号に掲載した「存在と精神の系譜」をもとにしている。数頁にわたる序文は、物質と時間、場所と存在、神と外部、遊びと文化、主語と述語、認識と機械について語っており、本書を読みこむための重要な手がかりとなる。2003年に大幅な改訂のうえ、中公文庫で再刊された。

【単行本】
D:市川英夫
大和書房 1986
4,800円(税別)
【文庫本】
D: 松田行正
中公文庫 2003
各1,000円(税別)

知の編集工学

松岡が初めて「編集工学」の全貌を体系的にまとめたエポックメイキングな本。編集工学が歴史の中のエディターシップや、認知工学・システム工学などの成果を総合化する試みから生まれたこと、「編集」は複雑な情報社会を生きる上で必須の技術であることを多様な切り口で世に知らしめた。文庫解説担当は思想家の山口昌男氏。編集工学は、非線形の想像力の産物を世界像に組み込む方法であると高く評価した。

【単行本】
D:編集工学研究所
朝日新聞社 1996
2,200円(税込)
【文庫本】
D 石黒紀夫
朝日文庫 2001
640円(税別)

知の編集術―発想・思考を生み出す技法

一般読者向けに、編集工学のエッセンスをわかりやすく説く入門編。「編集は遊びから生まれる、対話から生まれる、不足から生まれる」というスローガンを掲げつつ、要約と連想というもっとも基本的な編集メソッドをはじめ、松岡が体系化した編集技法や用法も紹介。発売以来、版を重ねるロングセラーとなっている。また本書に掲載された全28の編集稽古から「イシス編集学校」が生まれた。

講談社現代新書
2000
800円(税別)

『情報の歴史を読む』

1993年、千葉大学で当時助教授だった大澤真幸氏に依頼され、「世界情報文化史講義」と題し行った、3日間の集中講義を採録、編集したもの。松岡が編集したハイパー年表『情報の歴史』をテキストに、初日は「RNAから聖書へ」、2日目に「オデュッセイアから複式簿記へ」、最終日は「花伝書からハイパーカードへ」と、宇宙誕生から現代までの世界の情報文化史を高速かつ濃密に語り尽くした。講義は初日から学内に評判が広がり、聴講者は日ごとに増加した。

D:戸田ツトム
NTT出版 1997
2,816円

『外は良寛』

「淡雪の中にたちたる三千大千世界(みちあふち) またその中にあわ雪ぞ降る」。松岡が憧憬してきた良寛の美意識と感性を語り尽くした一冊。良寛は二項対立では解ききれない日本文化の取り出し口として最もふさわしい。この松岡独自の視点により、良寛の書や筆法を分析しつつ、放浪時代の葛藤や禅との関わり方にも触れながら、知られざる良寛像に迫る。充実した脚注に加え、良寛のフラジャイルな文字感覚をあしらった羽良多平吉氏の装偵にも注目。

D: 羽良多平吉
芸術新聞社 1993
2913円(税別)

『遊行の博物学』

「手前」と「てめえ」、フダンとヨソユキを自在に入れ替え、主と客の逆転を演出する日本の方法はどこから生まれたのか。本書は生活様式から美術様式まで、日本文化の構造の解明をさまざまに試みた一冊。そのほか、松岡の日本文化に関するエッセイを収録し、日本人の「遊び」と「遊行」の感覚をめぐる独自の日本文化論も展開。十文字美信氏の“黄金写真”、海野幸裕氏の大胆なレイアウトにも注目。

D: 海野幸裕、壁谷沢敦子
春秋社 1987年
3200円(税別)

概念工事

70年代、「遊」を中心に雑誌づくり、本づくりを進める一方で、松岡正剛が多様な媒体に寄稿したイメージの起源に関するエッセイをまとめた〈image&imagination〉シリーズの一冊。「言語的なるもの」を収録する本書は、科学と物語が不離の関係であることを示す「電気は文学である」や、概念そのものの発生現場を問題とした「エルランゲン・プログラム事件」など、松岡の編集思想の形成期の代表的エッセイを含む。「工事」というタイトルはのちの「編集工学」を先取りするものとなった。

D: 木村久美子
工作舎 1980年
3200円(税別)