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2022.01.24 NEWS

NEWS セイゴオも登場する田中泯さん「名付けようのない踊り」まもなく公開

1月28日から田中泯さんのドキュメンタリー映画「名付けようのない踊り」が全国映画館で公開されます。このなかで、2018年にセイゴオと泯さんがイシス館本楼を舞台に共演した「中秋月夜見座」の名場面も登場します。

 

「名付けようのない踊り」公式HPはこちら

 

「名付けようのない踊り」宣伝チラシ 右写真は繰上和美さん、左イラストは山村浩二さん。デザインは町口覚さん。

 

 

監督は犬童一心さん。2005年の「メゾン・ド・ヒミコ」で泯さんに出演オファーして以来交流を重ね、2017年から約3年間、ポルトガル・パリ・東京・福島・広島・愛媛など全33ヵ所で行われた「場踊り」に密着取材し、本作品を編集制作されました。

 

「中秋月夜見座」はちょうど犬童監督が泯さんを密着取材しているさなかに開催したもので、セイゴオがシェイクスピア、ワイルド『サロメ』、ネフスキー『月と不死』、中国の童謡など、「月」にまつわる詩や物語を次々に朗読語りし、泯さんと石原淋さんがそれを踊りにしました。

 

映画では、ドストエフスキーの『罪と罰』からの一節、ラスコーリニコフによる老婆殺害のあとに月光が冴えわたる場面のセイゴオの朗読と、そのセイゴオの朗読を受けて泯さんの表情がすさまじい変貌を見せていくようすを、息詰まるような映像で見せてくれます。

 

2018年「中秋月夜見座」より、月語りをするセイゴオと、セイゴオの声を身体化しながら踊る田中泯さん、石原淋さん。

 

なお、映画公開に合わせて雑誌「ユリイカ」が2022年2月号(1月27日発売)で田中泯さんを特集。そのなかにセイゴオと舞踊評論家の石井達朗さんが田中泯さんをめぐって行った特別対談「私を使わない自由を踊る」が収録されています。

 

「名付けようのない踊り」

脚本・監督:犬童一心
出演:田中泯 石原淋 中村達也 大友良英 ライコー・フェリックス 松岡正剛
アニメーション:山村浩二
制作:2021年 日本 114分

 

 

記事:太田香保
イベント写真:川本聖哉