セイゴオちゃんねる
最新情報最新情報
2022.01.09 NEWS

NEWS 千夜千冊エディションフェア特集㊹-2 ジュンク堂書店・台北明曜店の詳細レポート

2021年5月から日本全国50カ所で開催されてきた千夜千冊エディションフェア。その掉尾を飾るのが、ジュンク堂書店台北明曜店のフェア。11月1日にスタートし、1月31日まで3ヵ月間のロングランの知祭りを開催しています。そのようすはすでに11月8日に当チャンネルで速報記事として紹介しましたが、このたび現地在住の仕掛人・小沢奈津代さん(イシス編集学校学衆)からの待望の詳細レポートをお届けいたします。

 

ジュンク堂書店のある明曜百貨公司外壁のオーロラビジョンでは終日、セイゴオのどアップを含むエディションフェア告知動画が流されている。イシス編集学校の林朝恵さんの編集制作によるものだ。

 

台湾淳久堂書店は、若者が多く集まる日本の渋谷の様な街・東区の中心地に位置する明曜百貨の9Fです。テナントはほとんどが日系企業で、昨年10月に百貨店の3分の1を占めるユニクロが改装完了したばかり。連日、日本好きの台湾人でにぎわっています。淳久堂明曜店もまるで日本のジュンク堂書店にいるかのような雰囲気で、日本書籍がずらりと揃い、レジからは「ありがとうございました」と流暢な日本語が聞こえてきます。ただし働いているスタッフは店長以外すべて台湾の方々です。

 

今回のエディションフェアをお引き受けくださった鈴木健司店長によると、「全スタッフ日本語可能で日本文化にも精通している」とのこと。台湾人スタッフが出版社とのあいだで書籍の発注を日本語で対応することもあるため、驚かれるそうです。

 

店内では、充実した日本語の書籍空間のなかで、国内フェアを凌ぐ迫力の知祭りディスプレイがお目見え。「エディション」全冊とともに、選りすぐりの関連書籍が並ぶ。

 

国内フェアではサブとして使用したサングラスのセイゴオのポスターをメインポスターとして展開。キャッチコピーも台湾でのフェア用に組み替えた。

 

中国語による千夜千冊や松岡正剛の解説パネルも用意。関連本は、日本のクリエイティブに関心の高い若者層向けに、ビジュアル本を多く採り入れた。「エディション」デザイナーの町口覚さんが手がけた写真集も合わせて販売。

 

セイゴオの編著作とともに、『デザイン知』『全然アート』の関連本も並んだユニークな棚。

 

大阪のMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店のフェアのためにつくられた字紋パネルをアレンジ。さらに日本語のできるスタッフがエディションの引用文を中国語に翻訳し、日本語パネルと合わせてディスプレイ。イシス編集学校のボランタリーなクリエイティブが台湾の書店と見事にコラボレーション。

 

 

エディションフェアに準備期間から常に期待と希望を寄せて伴走してくださった鈴木店長に、オススメのエディションをうかがったところ、「一冊に絞るのは無理です」と言いながら、台湾人のお客様にお勧めしたい三冊を選んでくださいました。日本文化好きの皆さんのための「サブカルズ」、日本の歴史好きな年配から若者のための「面影日本」、日本語を勉強中の方々へ送りたい「言葉漬け」の三冊です。

 

台湾のブックフェアは11月1日から始まって1月31日までの全3ヶ月間。残り1ヶ月、エディションフェアの書籍たちが、どんな風に台湾の読者たちと交流を図っていくのかが楽しみです。

 

 

ジュンク堂書店 台北明曜店
台北市忠孝東路四段200號 明曜百貨公司 9F

https://honto.jp/store/detail_1570142_14HB320.html

 

*イシス編集学校のニュースサイト「遊刊エディスト」で紹介された同フェアの紹介記事では、冒頭で紹介したエディション告知用の動画を御覧いただけます。合わせてどうぞ。

https://edist.isis.ne.jp/just/edition_fair_45/