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2021.01.09 REPORT

2021年、豪徳寺・本楼で新年会

1月5日(火)、豪徳寺・本楼に松岡正剛事務所、編集工学研究所のメンバーが集合し、新年会を開催。一年のはじまりを祝うとともに、2021年の抱負と展望を交わし合いました。

 

冒頭でセイゴオが新年のあいさつ。「いつ終わるかわからないコロナ禍の状況だからこそ、新しいワークスタイルを確立してほしい。自粛やリモートといった小さな単位で考えるのではなく、大きな視野でどんな変化を持ち込むかが問われている」と、メンバー全員に今年の期待と課題を提示しました。

 

お屠蘇で乾杯したのち、初詣へ。2013年に豪徳寺にオフィスを移して以来、近所の世田谷八幡宮への参拝が恒例でしたが、今年は気持ち新たに趣向を変え、吉田松陰が祀られている松陰神社に一同でむかいました。

 

世田谷線山下駅で電車を待つセイゴオ

 

セイゴオは3年ぶりに世田谷線に乗車。電車に揺られながら松陰神社駅にむかう。

 

松陰神社商店街を通って目的地に到着。「はじめて来たけど、こじんまりと洒落ていて、いい町だね」と一言。

 

本殿で参拝するセイゴオ

 

松陰先生と記念撮影をするセイゴオ

 

初詣を終えたあとは豪徳寺オフィスにもどり、新年会の第2部。それぞれが選んだ「今年の一冊」に肖って、一人ずつ新年の抱負を語る「本の新年会」が行われました。

 

松岡事務所の寺平賢司はメアリー・カラザースの『記憶術と書物』を紹介。2021年は少しでもセイゴオに肖りたいと、正月中にトレースしたセイゴオマーキングもどきを披露した。

 

21人が抱負を託した本たち。書物論から資本主義、志ん朝から石岡瑛子、生命から観念論まで、多彩な本があつまった。偶然にも太田香保と濱田文香の本が、おなじブルデューの『ディスタンクシオン』だった。M&Eの大蔵大臣(経理)を担う2人が上下巻1000ページを超える大著を選ぶという偶然に、全員驚嘆した。

 

それぞれの本での抱負を聞き終えたセイゴオは、「一人の人間が読める本の数はどうしても限られている。だから、このような共読の場が必要だ」とねぎらった。

 

最後にセイゴオが「これまで松岡がやってきた3つのこと」を語り、新年会の締めの言葉としました。

 

――――1つ目は「組み合わせ」。自分が取り組むものに関しては、どうやって新しいものと組み合わせるかを常に考えてきた。ありとあらゆるものを組み合わせるには、連想力をキックする必要がある。

 

2つ目は「薬と毒の分かれ道を見ること」。同じ材料でも調合次第で、薬にも毒にもなる。ガンディーにとっては資本主義は毒で、糸紡ぎが薬だったし、老子にとっては、人為が毒で自然が薬だった。ぼくはこれまで言葉の力で、どちらもつくろうとしてきた。人生の4分の1を費やしたといってもいい。

 

3つ目は「何事もゲームにしなければならない」。ゲームには、”はじめ”と”おわり”がある。だからどんな仕事でもプロジェクトでもセット、パッケージで考えるべき。またいろんな人と組むときにどんな評価基準をもってロールを与えるかが大事。

 

この3つのことが、いまのぼくをかたちづくっている。みんなにはこのことをヒントにしてもらって、会社をおもしろいものにしていってほしい。

 

2021年の松岡正剛事務所の年賀状。これまで刊行してきた千夜千冊エディション18冊を並べて、プロカメラマンの川本聖哉さんに幻想的に撮影してもらった。デザインは富山庄太郎さん。

 

■松岡正剛事務所スタッフが「本の新年会」で選んだ本

西村俊克 武田砂鉄『紋切型社会』

寺平賢司 メアリー・カラザース『記憶術と書物』

和泉佳奈子 中沢新一『森のバロック』

太田香保 ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』

 

(記事作成・撮影:寺平賢司・西村俊克・後藤由香里)