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2020.07.31 REPORT

田中泯さんとセイゴオ、ドン・キホーテになる?

日本列島がコロナ禍の再燃と豪雨被害にさらされている文月某日、田中泯さんがゴートクジISIS館に数カ月ぶりにご来訪。セイゴオとともに、ここ最近のそれぞれの活動や思索について、夜中すぎまであれこれの交感をしました。

 

手相の話をきっかけに、二人並んで手の比べっこを始めた。まるで仲の良い兄弟のようにも見える泯さんとセイゴオ。

 

 

田中泯さんは、8月刊行予定の「千夜千冊エディション」の『物語の函』の口絵にもご登場。『物語の函』は、『オデュッセイアー』にはじまり『アンナ・カレーニナ』まで、古典的名作ばかりを収録する1冊(10月には続編として近現代の小説を集めた『方法文学』を刊行予定)。泯さんには、デザイナーの町口覚さんが試行錯誤を重ねてつくりあげた多重多層の『ドン・キホーテ』のビジュアル・イメージを担っていただきました。

 

町口さんの事務所内にしつらえられた特製スタジオでの撮影風景。カメラマンは熊谷聖司さん。泯さんの身体にプロジェクションされているのはドレの描いた『ドン・キホーテ』の挿絵。

 

その場で写真を出力し泯さんとともに確認。泯さんの右隣から順に石原淋さん、町口さん、熊谷さん。

 

 

じつは泯さんの来訪目的には、ある「はかりごと」の相談もありました。かねてから計画がありながらコロナ禍のなかでその行方が危ぶまれていたのですが、まるで「千夜千冊エディション」のための撮影ではずみがついたかのように開催が確定、この日の対話のなかで、その方向性もおおよそ交わされました。

 

ときは2020年の冬、場所は都内某劇場。なんとセイゴオの脚本、泯さんの演出・踊り、石原淋さんの朗読によって、「ドン・キホーテ」を題材にしたダンス公演がお目見えすることになりました。コロナ禍の行方がまだまだ注視される今年の冬、はたして泯さんとセイゴオがどんなドン・キホーテぶりを発揮するのか、こうご期待です。

 

セイゴオの所蔵するギュスターヴ・ドレ作品集『ドン・キホーテ』に見入る泯さん。

 

レポート:太田香保