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2021.09.27 EVENT

【千夜千冊エディションフェア特集㊷】約300のタイトル数は圧巻!東京堂書店神田神保町店

 本の街・神保町から、東京堂書店神田神保町店の千夜千冊エディションフェア情報が新たに届きました。フェアの仕掛け人は百間の和泉佳奈子さん。イシス編集学校の上杉公志さんの写真とレポート、さらに東京堂書店神田神保町店店長の佐瀬芽久美様のコメント入りで、フェアの様子をご紹介します。


神田すずらん通りに位置する東京堂書店神田神保町店は、2020年に創業130年にむかえた老舗。2012年に大幅なリニューアルを行い、喫茶を併設した現在の店舗となりました。

 


書店の顔にあたるガラス張りの6ヶ所のポスタースペースは、千夜千冊エディションフェアが独占していました。

 

東京堂書店佐瀬店長コメント:(松岡さんは)絵になるので、思い切って全面を松岡さんのポスターにしました。一つのフェアにこれだけのスペースをあてるのは数年ぶりです。
(※以下、青文字が東京堂書店の佐瀬芽久美店長のコメントです)

 


1階・特設スペースのエディションフェア棚。約300タイトルという関連本の取り揃えは、50近い全国のエディションフェアでも最大級です。

 

佐瀬店長:フェア棚は4段で、一列に24冊の単行本を面陳する幅があります。棚上の横断幕ふうポスターもデザインから印刷まですべて書店で製作しました。

 


最新刊『資本主義問題』を加えた千夜千冊エディション21冊がずらり。特に人気なのは『方法文学』と『編集力』。

 


本棚の中央に鎮座するセイゴオの著作。

 

佐瀬店長:中央にある松岡さんの著作を起点に、エディションの関連本へと枝葉が伸びていくイメージで本棚を構成しました。松岡さんの書籍の中では、田中優子先生の対談本『日本問答』『江戸問答』や『情報の歴史21』などがよく手に取られています。

 


関連本の中では文庫・新書よりも単行本がよく出ているそうです。稲垣足穂『人形人間時代』、モンテスキュー『エセー』シリーズ、貴田庄『レンブラントと和紙』、ルー・バーナード他『人文学と電子編集』、リデル=ハート『第一次世界大戦』、ジェローム・デュアメル『世界毒舌大辞典』など。写真は『感ビジネス』(左)と『情報生命』(右)の棚の様子。

 


本棚で目を引くのが、一般的な書店ではなかなか見られない、本の「横置き」。『仏教の源流』の関連本コーナーでは、『空の思想史』『維摩経』『老荘と仏教』などの文庫本が横置きされていました。

 

佐瀬店長:角川武蔵野ミュージアムが大好きで、はじめて「エディットタウン」を訪れた時は、いつまでもこの本棚空間にいたいと思いました。そこで本を横置きにすることで本棚がより立体的になることを発見し、「松岡さんのフェアなら許されるだろう」と横置きを取り入れてみました。

実際に置いてみると、(上の写真のように)高い棚などでは平積みよりも背表紙がよく見えますし、全体としてもより動きのある棚になりました。つくっていてとても楽しかったですね。

 


『千夜千冊エディション20冊突破記念冊子』と2種類の字紋クリアファイル。クリアファイルは一部のエディションフェア店舗限定での取り扱いとなっています。

 


小冊子は、手に取りやすいようにレジ横にも設置されています。

 


書店には、出版社や古書店が集う神保町ならではの特色も。その一つが書店入り口の「週間ベスト(総合)」のランキング棚。東野圭吾などの人気作家をおさえ、雀士の顔をもつ小説家・色川武大の『オールドボーイ』が第一位にランクインしていました。

 

佐瀬店長:色川さんは前の店長がずっと推していた作家の一人です。ランキングについては、お客様からも一般的な書店ではなかなか見られないタイトルが並んでいるという声を聞きます。

 


他の書店にはなかなかない並びは、1階レジ前の「”知”の泉」と名付けられた新刊コーナーでも見られました。「”知”の泉」のサインボードを360度取り囲むこの本棚は、「文芸」「芸術」「理工」「人文」「社会」という5名の担当者による選書で組み立てられています。

 


佐瀬店長は東京堂一筋28年のベテラン。2年前から神田神保町店の店長をなさっています。このエディションフェアにあたっては、選書から棚づくりまですべてお一人で担当されたそうです。お気に入りのエディションを伺うと、『方法文学』ととも、ボルヘスの文学作品『伝奇集』を手に取られました。

 

佐瀬店長:ボルヘスの短編集『伝奇集』の「バベルの図書館」が特におすすめです。そこで描かれているような本棚空間に憧れます。

 

佐瀬店長によると、本棚にはできるだけ多くのタイトルを並べ、本が一冊出るとたびに新しいタイトルを配置しているとのこと。そうすることで、常に本棚の表情が変化するように工夫されているのだとか。

 

圧巻のタイトル数と、来店のたびに新しい表情を見せる東京堂書店の本棚空間が体験できるのは10月上旬まで。

 

東京堂書店 神田神保町店
http://www.tokyodo-web.co.jp/floor/

https://twitter.com/books_tokyodo
*千夜千冊エディションフェア期間:8月24日~10月上旬