- 2021.07.09 EVENT
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EVENT 【千夜千冊エディションフェア特集 ㉒】丸善発祥の地・日本橋店 千夜千冊エディションが支える”背骨棚”
全国の丸善でフェアがスタートしていますが、それら各店舗のルーツにあたる丸善・日本橋店で、いよいよ「千夜千冊エディションフェア」がはじまりました。8月末までの開催予定です。
丸善は1869(明治2)年に洋書・医療機器を販売する店として横浜で創業し、翌明治3年に現在の日本橋に出店、以来150年以上にわたって、この地で丸善文化を発信しつつ、全国に展開させていきました。
現在、歴史ある日本橋店の店長をつとめる伊藤健さんは、丸善・丸の内本店にあったセイゴオプロデュースの実験書店「松丸本舗」の元担当。セイゴオの棚づくりを熟知しているということもあり、今回のフェア企画にすぐに賛同してくださいました。
「千夜千冊は松岡さんの活動のおおもとにあるもの。百間の和泉佳奈子さんから話を聞いて、ぜひ今回のフェアに参加したいと思いました。
(伊藤店長)
丸善日本橋店の外観。1870(明治3)年、日本橋に「丸屋善七店」を開店。夏目漱石や芥川龍之介が足繁く通った。
2Fエスカレータ―沿いのフェアコーナー”スパインスペース”に、千夜千冊エディション・関連本・セイゴオ本、約500タイトルの書籍を面陳と平積みで展開している。1タイトル10冊ちかく並んでいるため、書棚から迫力を感じる。上部には丸善の歴史が一望できるパネルが設置されている。
「スパインとは”背骨”という意味です。この2Fのスパインスペースは、丸善・日本橋店の歴史を支える背骨となるような重厚な本を置く場所にしています。丸善の歴史パネルを設置しているのもそのためです。今回のフェアの選書リストをみたとき、スパインスペースの思想に合致していると思い、ここでフェアを展開しようと決めました。日本橋店の常連さんは、他の店舗と比べても難しそうな本やマニアックな本を買われる方が多い。フェアをスタートして数日たちましたが、すでに結構売れています
(伊藤店長)
日本橋店用の特別仕様で、本棚の上のスペースにセイゴオの活動写真、下には手書き原稿、合わせて24枚の『編集手本』パネルが設置された。千夜千冊エディションの世界観を味わいつつ、セイゴオの息づかいを感じることができる。
フェアを担当してくださった2人にお気に入りの千夜千冊エディションを選んでもらい記念撮影。伊藤店長(左)は『感ビジネス』を、本棚づくりを担当した書籍グループ長の石田健さん(右)は『物語の函』を手にした。
「ビジネスという視点で千夜千冊を組み合わせていることが新鮮でした。収録されている本もかつて担当していたビジネスコーナーで見かけるものも多かったので勉強になりました。」(伊藤店長)
「文学が好きで『カンタベリー物語』や『ガリヴァー旅行記』、『ドン・キホーテ』を読んだことがあるのですが、そのどれもがこの1冊に入っているのはすごいですね。」(石田さん)
丸善 日本橋店
https://www.heiando.co.jp/storelist/nagano*千夜千冊エディションフェア期間:6月27日(日)-8月31日(火)※予定
文・写真:寺平賢司
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