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2021.07.12 EVENT

EVENT 【千夜千冊エディションフェア特集 ㉓】“新宿の知のシンボル”紀伊國屋新宿本店で知祭り

東京各所で次々と「千夜千冊エディションフェア」が展開していますが、”新宿のシンボル” 紀伊國屋新宿本店でもフェアがはじまりました。

 

新宿本店は全国に展開する「紀伊國屋書店」の発祥の地。創業の精神を受け継ぎながら、新宿の地に根ざし、情報と文化を発信し続けてきました。

 

1927年に当時21歳だった田辺茂一が創業。実家の屋号をとって「紀伊國屋書店」と名付けた。1階にある広場から裏の通りへぬける街路のような「道空間」が大きな特徴になっている。
(撮影:松倉桑子さん/紀伊國屋書店新宿本店)

 

フェアは2階のエレベーターと階段のあいだにある本棚スペースで展開。1階の正面入口から2階までエスカレーターが通っていることもあり、書店内でも特に人通りが多い。

 

本棚を担当した書店員の松倉桑子さんは「松岡正剛さんは”知の宝庫”のような人。少しでも松岡さんの頭の中を覗いてみたいと思いながら本棚づくりをしました」と作業中の心境を語ってくださった。

 

紀伊國屋書店の階段途中のスペースに、エディションポスターが堂々と登場。「鬼滅の刃」と並んでも遜色ない迫力。松倉さんいわく、張り出すポスターを店員同士で相談した結果、「このポスターが一番良い!」と満場一致したという。Twitterでも「このポスターもって帰りたい」という投稿があった。

 

2階文庫担当の松倉桑子さんは紀伊國屋書店に20年以上つとめる大ベテラン。大学時代に国文科だった松倉さんは無類の日本文学好きで、卒論は大江健三郎の『万延元年のフットボール』を題材にしたという。お気に入りのエディションは『ことば漬』を選んでいただいた。

「私はいままで小説ばかり読んでいたのですが、『ことば漬』を読んで、短歌・俳句もこんなにおもしろいのかと知って、夢中になって読んでいます。小学生の俳句が可愛いくて、ニヤニヤしながらページをめくっています。すごく好きな1冊です」。(松倉さん)

 

3階の人文書売り場では、奇しくも「工作舎50周年記念フェア」がスタートしていた。工作舎の500冊を超えるほぼすべての出版物が集結。セイゴオの著作も並んでいる。また若きセイゴオが手掛け、いまでは希少価値が高い『全宇宙史』や『遊』、『二十一世紀精神』を期間中に展示し、フェア終了後に抽選で購入できるとのこと。詳細はコチラから。

 

紀伊國屋書店新宿本店

https://store.kinokuniya.co.jp/store/shinjuku-main-store/

 

千夜千冊エディションフェア期間:7月6日(火)-8月15日(日)

 

文:寺平賢司

写真:寺平賢司・吉村堅樹・松倉桑子