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2022.11.02 NEWS

NEWS 踊り部・田中泯さんの「外は、良寛。」

2022年12月16日 (金) ~12月18日 (日)の3日間、東京芸術劇場(池袋)で、セイゴオの『外は、良寛。』をモチーフとした田中泯さんのダンス公演「外は、良寛。」が開催されます。

 

芸劇dance「外は、良寛。」チラシ(デザイン:美柑和俊)

 

セイゴオの『外は、良寛。』は1993年に芸術新聞社から刊行。執筆にあたって、良寛の書を臨模し、ゆかりの出雲崎や五合庵を取材して回り、手指と足で感じた良寛の精神風土を「淡雪の中にたちたる三千大世界(みちおほち)またその中に泡雪ぞ降る」の一首に込めながら綴った、セイゴオにとっても格別に思い入れのある一冊です。長らく絶版となっていましたが、2021年に講談社学芸文庫として蘇りました。

 

 

芸術新聞社『外は、良寛。』 1993年 造本設計:羽良田平吉氏

 

講談社学芸文庫『外は、良寛。』 2021年 デザイン:菊地信義氏

 

 

田中泯さんは、本公演より、ダンサーではなく「踊り部」という新しい名告りを打ち出しながら、セイゴオが描いた良寛の翁童性や残響性を独自に演出・振付し、主演します。もちろんセイゴオも、泯さんのために新たに良寛ふうの和歌やフレーズを組み立てて「言語空間」を担当。セイゴオが泯さんのダンス公演のために言語的に演出を担うのは、2015年の「影向」(パルコ劇場)、2020年の「村のドン・キホーテ」(東京芸術劇場)に続き三回目となります。

 

また今回は現代美術作家の杉本博司さんも、映像的な演出などの「空間透影」によって参画。さらに、邦楽家の本條秀太郎さんがセイゴオ作詞を含むオリジナルの楽曲を作曲・演奏、京都の帯匠・誉田屋源兵衛さんが衣裳制作。セイゴオとも親交のある皆さんが、踊り部・田中泯さんの良寛を艶やかに彩ります。

 

出演はほかに、泯さんの唯一無二の弟子でありセイゴオの言語演出公演ではいつも重要な役を担ってきた石原淋さん、本公演のためにキャスティングされた緒形敦さん、甫木元空さん、三嶋健太さん。

 

長年の信頼関係で結ばれた当代随一のクリエイターたちが結集し、身体と声と文字と映像と音を重ねながら描き出す「外は、良寛。」、ぜひ劇場でご堪能ください。

 

 

芸劇dance

語り部 田中泯 「外は、良寛。」

 

◆クリエイティブ

身体言語:田中泯

言語空間:松岡正剛

空間透影:杉本博司

 

特別参加 作曲・演奏:本條秀太郎 衣裳:誉田屋源兵衛

 

◆出演

田中泯 石原淋 / 緒形敦 甫木元空 三嶋健太

 

◆公演日時

12月16日(金) 19:00開演

12月17日(土) 15:00開演

12月17日(土) 19:00開演

12月18日(日) 15:00開演

 

◆チケット発売 11月5日(土)10:00~

芸術劇場のHPからお申込み可能です。