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2022.07.20 PUBLISHING

セイゴオのメディア掲載情報(7月)

最新のセイゴオのメディア掲載情報をお知らせします。

 

①セイゴオ=破壊的イノベーター

日経BPが刊行する『破壊的イノベーター、その視界』にセイゴオのインタビュー記事が収録されました。

 

本書は、建築家の安藤忠雄さん、美学者の伊藤亜紗さん、パティシエの辻口博啓さん、Jリーグチェアマンの川淵三郎さんなど、世の中に変革をもたらした破壊的イノベーター16人のインタビューをまとめたもの。

 

イノベーターの1人としてセイゴオも登場し、「そもそも知覚のはじめには編集があった」、「新しい組み合わせには必ず本が存在した」、「日本文化に根ざした新しい価値が必要だ」など、編集工学的視点による新たな価値創造のヒントを次々と繰り出しています。また、「破壊的イノベーターに聞く10の質問」コーナーにも登場し、「行ってみたい場所は?」「生まれ変わったら何になりたい?」「好きな動物は?」といった、シンプルながらセイゴオがこれまで答えてこなかったような質問に回答しています。

 

『破壊的イノベーター、その視界 新たな価値の創造者たち』

出版社:日経BP

定価:2200円(税込:2420円)

 

②日本人はジェンダー史を熟知すべき

セイゴオの友人であり、ジェンダー研究者の三橋順子さんの新著『歴史の中の多様な「性」』(岩波書店)に帯文を寄せました。

 

巷のLGBT議論に一石を投じ、日本とアジアの歴史をさかのぼりながら多様な性のありかたを提示するというもの。三橋さん本人がトランスジェンダーで、昼は社会学者、夜はスナックホステスという二足のわらじで奮闘していたころからセイゴオは親交を深めてきました。千夜千冊では三橋さんの著書『女装と日本人』をとりあげていて、日本人が熟知すべき内容だと絶賛しています。

 

セイゴオが三橋さんに贈った帯文は以下の通りです。

 

歴史の中にLGBTを読む

これは、もうひとつのニッポン論だ。

痛烈で痛哭な検証が唸っている。

 

著者:三橋順子

書名:『歴史の中の多様な「性」』

出版社:岩波書店

定価:3100円(税込:3410円)

 

③本の森にひそむ「耀く文字たち」

仏教系で知られる大正大学の図書館施設「8号館」の写真集「Seven Treasures Taisho University #8」に、セイゴオが序文を寄稿しました。

 

千夜千冊エディションの意匠を担うデザイナーの町口覚さんが本書の造本設計を手掛けて、七宝紋様の特注木製カバーで包んだ豪華本を制作。「8号館」を題材に、森山大道さんをはじめ、現代を代表するカメラマン7人による写真と、作家の柴崎友香さんの短編小説、民俗学者の畑中章宏さんによるエッセイ、そしてセイゴオの序文が加わって、独自のアートビジョンによる一冊が完成しました。

 

以下、セイゴオの前書き全文です。

 

本は読める森である。

一冊ずつは木々であり、一頁ずつが葉になっている。

図書館は読める森に迷いこんだ者たちを、

思索と幻想と驚愕に導き、尽きない渇望を注ぐ。

東洋においては、仏典群が壮大な本の森をつくってきた。

いま、大正大学にこれらの記憶と記録にもとづく新たな本の森が七宝に包まれて誕生した。

七宝はロンドボスで、ミナンカリで、

フィニフティで、琺瑯である。

わが国では七宝瑠璃として貴ばれてきた。

まさに本の森にひそむ「耀く文字たち」というべきだろう。

(序・松岡正剛)

 

仏教由来の調和・円満をあらわす七宝紋様であしらわれた木製カバー。七宝紋様は大正大学の8号館の内部にも展開されているモチーフである。

 

カバーを外すと、中から濃茶の写真集本体が姿をあらわす。8号館建設の関係者だけに配られたため、煩悩の数である108冊しか制作されていない。美しい造本設計が評価され、第55回造本装幀コンクールで日本書籍出版協会理事長賞を受賞した。

 

文:寺平賢司