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2021.11.12 PUBLISHING

セイゴオのメディア掲載情報(9月〜11月)― 京都新聞、文楽、永田希、クーリエ

9月以降のセイゴオのメディア掲載情報をお知らせします。

 

① 見えないもの見るために

9月7日発行の京都新聞に、文化人類学者の広瀬浩二郎さんとの対談記事が掲載されました。これは京都新聞の連載シリーズ「日本人の忘れもの 知恵会議」の一環として行われたもの。全盲の学者として知られる広瀬さんと、五感と世界の関わりについて交わしあい、次世代に引く継ぐべき新たな価値観について語りました。記事は「日本人の忘れもの 知恵会議」の公式ホームページでもご覧いただくことができます。

 

2021年9月7日掲載 京都新聞「日本人の忘れもの 知恵会議」

全記事は以下のリンクから

https://pr.kyoto-np.jp/campaign/nwc_wise/conversation/conv_2109.html

 

② セイゴオが憧れた生田耕作

京都新聞が運営しているWEBサイト〈THE KYOTO〉に、セイゴオが生田耕作について語ったインタビュー記事が掲載されました。生田耕作はセリーヌやバタイユ、ブルトンなどのフランス異端文学の翻訳で知られ、若いころのセイゴオが憧れた文学者です。千夜千冊でも生田翻訳のアンドレー・ラング『書斎』をとりあげています。生田耕作を追い続けている京都新聞記者の樺山聡さんが、同じ京都出身であり当時の時代状況をよく知るセイゴオに話が聞きたいとインタビュー依頼があり、快諾しました。孤高の文学者の生き様を通して、いま見直すべき生田耕作の現代的意義について語りました。

 

WEBサイト〈THE KYOTO〉

記事は以下の公式HPリンクから

https://the.kyoto/article/ikuta-matsuoka-interview

※記事を読むには会員登録が必要

 

 

③ 簑助さんがあらわした”浮世”

国立劇場の文楽9月公演のプログラムに、2021年4月に引退した人間国宝・吉田簑助さんについてのエッセイ「簑助引退と二一世紀の浮世」を寄稿しました。セイゴオはこれまであらゆる芸能芸術のなかでも文楽はダントツだと語っています。なかでも簑助さんの女方の拵えや遣いっぷりに惚れてきました。(826夜『頭巾かぶって五十年』)

エッセイでは81年におよぶ簑助さんの芸道を讃えながら、文楽が表現してきた「浮世」の重要性について綴っています。

 

簑助さんが「嬉しかったことはありますが、楽しかったことはありません」とどこかで言っていた。これなのである。この心情を日本は浮世の定めのように受け取れるようにしなくては、まずい。(松岡正剛)

 

第217回 文楽公演 令和3年9月国立劇場 プログラム

エッセイ「簑助引退と二一世紀の浮世」

 

 

④ ブラックボックス化する世界

9月に刊行された書評家・永田希さんの新著『書物と貨幣の五千年史』(集英社新書)に帯文を寄せました。本書は、情報化社会の成長にともなって日常のさまざまな事物がいかに“ブラックボックス”化しているかを、「書物」と「貨幣」をキーワードに解き明かしていく1冊です。これまで書物と情報について多くの場で語ってきたセイゴオに、ぜひ先達として帯文を書いてほしいという依頼があり、快諾。経済学者の岩井克人さんのコメントと並んで、以下の文言が掲載されました。

 

「見えないもの」たちこそ、

大事な顛末を動かしてきた。(松岡正剛)

 

『書物と貨幣の五千年史』(集英社新書)

2021年9月17日刊行

 

 

⑤ セイゴオの講談社本ベスト5

講談社のWEBメディア「クーリエ・ジャポン」の連載コーナー「今月の本棚」に11月の推薦人としてセイゴオが登場しました。当コーナーは今年の8月にスタートした新企画。毎月、著名なゲストをむかえ、講談社本の4シリーズ(講談社現代新書、ブルーバックス、講談社選書メチエ、講談社学術文庫)から、選りすぐりの5冊をオススメするという趣旨のものです。これまで池上彰さん(ジャーナリスト)、酒井啓子さん(政治学者)、岸見一郎さん(哲学者)とつづき、セイゴオにバトンが渡されました。セイゴオはどんな5冊の講談社本を選んだのか。以下のリンクよりご覧ください。

 

WEB「クーリエ・ジャポン」今月の本棚 11月 松岡正剛

https://courrier.jp/books/

 

文:寺平賢司