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2021.07.14 PUBLISHING

PUBLISHING 千夜千冊エディション21冊目『資本主義問題』刊行

 北は札幌から南は那覇まで列島各地で「千夜千冊エディション20冊突破記念」の知祭りが連打されているなか、早くも21冊目のエディション『資本主義問題』がリリース、7月16日に発売が開始されます(地域によっては少し遅れるところもあります)。

表紙は赤瀬川原平さんによる千円札を擬いたアート作品。カラー口絵にも同じ作品をあしらっている。いずれも「エディション」の造本設計を担う町口覚さんのアイデアとデザイン。字紋はズバリ「金」。

 「われわれはいつから資本主義の船に乗ったままなのか、いつになったら資本主義の船から降りられるのか」という問いを経糸にしながら、貨幣とマネーの意味論、帳簿やオークションや市場や株式会社の変遷史、20世紀から21世紀へと君臨し続けてきた経済学、グローバリズムと自由資本主義がもたらす危機などを横糸に編み込んだ充実の一冊です。

 収録千夜の多くは、2009年11月の『たまたま』(1330夜・レナード・ムロディナウ)から約2年間、集中的に資本主義・自由主義の問題を取り上げた「連環篇」に登場したもの。「連環篇」は、2008年のリーマンショック以降、混乱を極める世界経済の動向を見据えながら、その淵源にある“アングロサクソンモデルの本質”と“リスク管理型経済”の怪しさに果敢に切り込んだ千夜千冊内連載です。

 『資本主義問題』はこの「連環篇」から選りすぐった約20本の千夜を中核にして、ケインズ、ハイエク、ウォーラーステイン、フリードマンといった経済学の泰斗たちの言説を掘り下げつつ、また今村仁司・金子勝・鈴木謙介といった気鋭の研究者の見方も借りつつ、セイゴオ好みのジョージ・ソロスやパオロ・ヴィルノやアレックス・カリニコスにも焦点をあて、エディションならでは圧倒の編集構成を展開しています。

千夜千冊エディション『資本主義問題』
(角川ソフィア文庫)

2021年7月25日発行  *16日には発売開始します

 

目 次

第1章 マネーの力         

1374夜 ハンス・クリストフ・ビンスヴァンガー『金と魔術』

1367夜 ニーアール・ファーガソン『マネーの進化史』

1369夜 ゲオルグ・ジンメル『貨幣の哲学』

1370夜 今村仁司『貨幣とは何だろうか』

1375夜 仲正昌樹『貨幣空間』

1382夜 ジェイムズ・バカン『マネーの意味論』

                                         

第2章 資本主義の歯車                

1676夜 ジェイコブ・ソール『帳簿の世界史』

729夜 ブライアン・リアマウント『オークションの社会史』

1133夜 ハルダッハ&シリング『市場の書』

1293夜 ジョン・ミクルスウェイト&エイドリアン・ウールド『株式会社』

1108夜 ダニエル・ヤーギン&ジョゼフ・スタニスロー『市場対国家』

1381夜 小林正宏・中村伸一『通貨で読み解く世界経済』

                                         

第3章 君臨する経済学                

1336夜 間宮陽介『市場社会の思想史』

1372夜 ジョン・メイナード・ケインズ『貨幣論』

1337夜 フリードリヒ・ハイエク『市場・知識・自由』

1364夜 イマニュエル・ウォーラーステイン『史的システムとしての資本主義』

1338夜 ミルトン・フリードマン『資本主義と自由』

1373夜 ロバート・スキデルスキー『なにがケインズを復活させたのか?』

 

第4章 グローバル資本主義の蛇行                           

1358夜 マンフレッド・スティーガー『グローバリゼーション』

1352夜 スーザン・ストレンジ『マッド・マネー』

1332夜 ジョージ・ソロス『グローバル資本主義の危機』

1353夜 金子勝『反経済学』

1388夜 鈴木謙介『<反転>するグローバリゼーション』

1390夜 パオロ・ヴィルノ『ポストフォーディズムの資本主義』

1391夜 アレックス・カリニコス『アンチ資本主義宣言』

 

 

なお、現在「千夜千冊エディション20冊突破記念フェア」開催中の書店のために、『資本主義問題』のためのオリジナルPOPも制作しました。

(コピー:松岡正剛事務所 デザイン:穂積晴明)