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2020.09.23 PUBLISHING

『日本という方法』が文庫版に!

『日本という方法』の文庫版が角川ソフィア文庫から9月24日に刊行されます。

 

『日本という方法』は2004年放送のNHK人間講座「おもかげの国・うつろいの国」のために書き下ろしたテキストと番組を収録した内容をもとに、加筆、再構成してNHKブックスから2006年に刊行された一冊です。「和と漢」、「神と仏」、「主と客」など対比的なキーワードによって日本文化史をたどりながら、つねにデュアル・スタンダードを採用してきた方法日本のあり方を探ります。「日本という方法」という、セイゴオの日本論を象徴するキーワードが初めて掲げられた画期的な一冊です。

 

この度の文庫化にあたり、新たに全編にわたって加筆修正が施されました。また、「おとずれるもの」「おもかげとおもむき」「うつしてうつろう」という3つのテーマのもと、厳選した図版に本文からの引用文を添えたカラー口絵も収録。

 

カバーデザインはブックデザイナーの大武尚貴氏が担当した。

 

「おもかげとおもむき」というテーマのもと、構成された口絵。

 

「今日のコロナ禍に見舞われた日本社会はいささか単一化したままになっているように感じます。本書がささやかなきっかけになって、フラジャイルな日本列島に新たな方法の試みが進捗することを期待したいと思っています」。(文庫のための本人解説より)

 

『日本という方法』
角川ソフィア文庫、本体1200円+税

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■目次
第一章 日本をどのように見るか
第二章 天皇と万葉仮名と語り部
第三章 和漢が並んでいる
第四章 神仏習合の不思議
第五章 ウツとウツツの世界
第六章 主と客と数寄の文化
第七章 徳川社会と日本モデル
第八章 朱子学・陽明学・日本儒学
第九章 古学と国学の挑戦
第十章 二つのJに挟まれて
第十一章 矛盾と葛藤を編集する
第十二章 日本の失敗
第十三章 失われた面影を求めて
あとがき
文庫のための本人解説
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文:西村俊克