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2020.04.22 PUBLISHING

千夜千冊エディション最新刊『大アジア』が刊行!

千夜千冊エディションの最新刊『大アジア』が4月24日に刊行されます。
23夜分の千夜千冊を再構成し、アジアと日本の関係史の変転を追いつつ、西洋型の歴史観が歪めてきたアジア観を組み替えるにはどこをどう書き直せばいいのかを探ります。
 
さらに、頭山満、宮崎滔天、杉山茂丸、権藤成卿といった破格な「アジア主義者」や、孫文、二人のボース、スカルノなどアジアにおいて革命や独立を志した人々の生きざまにも迫ります。
 
カバー図版は明末にイタリアの宣教師マテオ・リッチが作成した世界地図『坤輿万国全図』。卵型の図形の中心に中国を描いた一枚が、本書のテーマを象徴しています。
 
「いま大アジアを問うことは時代錯誤だろうか。そうではあるまい。トランプ、プーチン、習近平、シン、ファーウェイ、アリババ、サムスン、現代(ヒュンダイ)、リライアンスは大アジアのことばかりを考えている。日本にばかり、アジアが稀薄になってしまったのだ」(追伸より)
 

 
『大アジア』
目次 :
第1章 中華帝国とユーラシア
尾形勇『東アジアの世界帝国』1435夜/加地伸行『儒教とは何か』1205夜 ほか
第2章 近代アジア主義
山室信一『思想課題としてのアジア』1727夜/頭山満『幕末三舟伝』896夜 ほか
第3章 大東亜・日本・大アジア
小熊英二『単一民族神話の起源』774夜/長山靖生『偽史冒険世界』511夜 ほか
第4章 リオリエント
金両基『キムチとお新香』264夜/室井康成『事大主義』1726夜 ほか

文:西村俊克