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2018.12.06 PUBLISHING

「千夜千冊エディション」最新刊『面影日本』が刊行

最新の千夜千冊エディション『面影日本』が刊行されました。

これまでセイゴオは数々の日本論を世に問うてきましたが、最新刊『面影日本』は、日本のイメージ力の源泉をめぐる一冊です。

 

日本文化の奥におぼつかなくも立ち現れる“面影”を偲び、リプレゼンテーションすることで、枕詞、今様、複式夢幻能、茶の湯、俳諧、浮世絵といった伝統技法が多様に展開し、練磨されていきました。清少納言や鴨長明、心敬をはじめとする“面影”の達人たちの足跡、連鎖しつつ変転する「無常観」の系譜、イ・オリョンやドナルド・キーンの慧眼による日本論をとりあげ、日本人が失ってしまった“面影”に迫ります。

 

 

千夜千冊エディション『面影日本』

 

目次

 

第一章 面影の原像へ
谷川健一『常世論』
萩原秀三郎『稲と鳥と太陽の道』
大林太良『正月の来た道』
山折哲雄『神と翁の民俗学』
山本健吉『いのちとかたち』
丸山真男『忠誠と反逆』

 

第二章 をかし・はかなし・無常・余情
清少納言『枕草子』
和泉式部『和泉式部日記』
西行『山家集』
堀田善衛『定家明月記私抄』
鴨長明『方丈記』
吉田兼好『徒然草』
唐木順三『中世の文學』
尼ケ崎彬『花鳥の使』

 

第三章 連鎖する面影
大隅和雄・西郷信綱ほか『日本架空伝承人名事典』
三浦佑之『浦島太郎の文学史』
石田英一郎『桃太郎の母』
近藤信義『枕詞論』
伊地知鉄男『連歌の世界』
心敬『ささめごと・ひとりごと』
西郷信綱『梁塵秘抄』

 

第四章 ニッポンを感じる
ドナルド・キーン『百代の過客』
渡辺京二『逝きし世の面影』
ウィリアム・バトラー・イエーツ『鷹の井戸』
アレックス・カー『美しき日本の残像』
ロジャー・パルバース『もし、日本という国がなかったら』
イ・オリョン『「縮み」思考の日本人』