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2018.11.07 PUBLISHING

「千夜千冊エディション」最新刊『少年の憂鬱』が刊行

千夜千冊の文庫シリーズ「千夜千冊エディション」(角川ソフィア文庫)の最新刊『少年の憂鬱』が刊行されました。

本書は『十五少年漂流記』や『青い鳥』など、大人たちがかつて夢中になった名作の数々から、少年の香ばしい苦みを抽出し結晶化した一冊です。悪だくみの種を内に育て、ときに無謀な冒険へと繰り出す絶対少年たち。“つもり”を憧憬し妄想にふけながらも、胸中には瑞々しい“傷”を抱えていた遠い記憶。石川啄木、野口雨情の哀切や、少年セイゴオの愉快を交え、大人たちが失なってしまった「幼ごころ」を追慕します。

「少年の記憶にこそ、“方法の秘密”が隠されている」。(セイゴオ)

『少年の憂鬱』(角川ソフィア文庫)
目次 第一章 失われた時へ
ジャック・プレヴェール『金色の老人と喪服の時計』
中勘助『銀の匙』 石川啄木『一握の砂・悲しき玩具』
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』
トルーマン・カポーティ『遠い声 遠い部屋』  

 

第二章 幼な心の秘密
ヴァレリー・ ルボー『幼なごころ』
ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』
マーク・トウェイン『ハックルベリイ・フィンの冒険』
チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』
カルロ・コッローディ『ピノ ッキオの冒険』
モーリス・ルブラン『奇巌城』  

 

第三章 大人になりたくない
ノヴァーリス『青い花』
アーダルベルト・シュティフター『水晶』
ウィーダ『フランダースの犬』
モーリス・メーテルリンク『青い鳥』
ジェームズ・バリ『ピーター・パンとウェンディ』  

 

第四章 菫色の悪だくみ ヘルマン・ヘッセ『デミアン』
ウィリアム・ゴールディング『蝿の王』
ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』
ロートレアモン『マルドロールの歌』
オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』
ジャン・ジュネ『泥棒日記』
スティーヴン・キング『スタンド・バイ・ミー』  

 

第五章 憂鬱も悲哀も憧憬も
有島武郎『小さき者 へ』
ジョルジョ・デ・キリコ『エブドメロス』
野口雨情『野口雨情詩集』
北原白秋『北原白秋集』  

 

第六章 わが少年期の日々
谷内六郎『北風とぬりえ』
林不忘『丹下左膳』
吉見昭一『虫をたおすキノコ』
実野恒久『乾電池あそび』
中西悟堂『かみなりさま』
市橋芳則『キャラメルの値段』
奥成達『駄菓子屋図鑑』
上笙一郎・山崎朋子『日本の幼稚園』