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2018.05.23 PUBLISHING

5月25日、「千夜千冊」文庫シリーズがいよいよ刊行

5月25日(金)、千夜千冊の文庫シリーズ「千夜千冊エディション」(角川ソフィア文庫)の刊行がスタートします。「千夜千冊エディション」は、2000年の第1夜『雪』から現在までの1650夜以上の文章をセイゴオ独自の「見方」と「読み方」でテーマ別に再構成、再編集するもので、各夜には新たなヘッドラインと大幅な加筆修正が施されています。第1弾は「本から本へ」と「デザイン知」の2冊同時刊行です。

 

  

『本から本へ』では、古今東西の書物と読書の歴史を渉猟しつつ、読書奥義を開陳。『デザイン知』では「かたち」とイメージの源流から、多彩なデザイナーたちの意匠を紹介する。
 
 
収録した千夜はそれぞれ次の通り。

 

『本から本へ』
ブレーズ・パスカル『パンセ』
滝沢馬琴『南総里見八犬伝』
メアリー・カラザース『記憶術と書物』
ヴィンフリート・レーシュブルク『ヨーロッパの歴史図書館』
ウォルター・J・オング『声の文化と文字の文化』
川島隆太・足立忠夫『脳と音読』 他 
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『デザイン知』
ジョージ・ドーチ『デザインの自然学』
ルネ・ユイグ『かたちと力』
エルヴィン・パノフスキー『イコノロジー研究』
ヤーコプ・フォン・ユクスキュル『生物から見た世界』
パウル・クレー『造形思考』 他
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造本設計はデザイナーの町口覚さんが担当。洗練されたブックデザインで海外での評価も高い、日本を代表するクリエイターです。表紙カバーと扉絵にはテーマにあわせた“字紋”をあしらい、これまでにない文庫デザインを実現。口絵には写真家・熊谷聖司さん撮影による千夜本の写真、その裏面にはセイゴオの俳句がつけられています。本文中の図版も「千夜千冊」にふさわしい手法でレイアウトされ、「新たな文庫スタイルを確立したい」というセイゴオの強い思いが成就されたシリーズとなりました。

 

セイゴオが見守る中、口絵用の撮影をする熊谷聖司さんと町口覚さん。

 

「千夜千冊エディション」は8月より毎月1冊ずつの刊行スケジュールを予定。第2弾「文明の読み方」、第3弾「情報生命」も鋭意編集中。今後の「セイゴオちゃんねる」では、制作プロセスとともに、セイゴオやクリエイターのインタビュー記事など、「千夜千冊エディション」に関する情報を随時アップしていきます。

 

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『千夜千冊エディション』
発行:株式会社カドカワ
執筆構成:松岡正剛
編集制作:太田香保、寺平賢司
造本設計:町口覚
意匠作図:浅田農
口絵意匠:熊谷聖司
編集協力:清塚なずな、編集工学研究所
制作設営:和泉佳奈子