- 2021.08.17 EVENT
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EVENT【千夜千冊エディションフェア特集㉞】甲府の本好きに支持される朗月堂書店の知祭り
またまた、甲府の知祭りの紹介です。今回は、甲府市郊外の貢川に店舗をかまえる朗月堂書店。本好きのお客様が集う老舗書店です。取材はイシス編集学校の内田文子さんです。
朗月堂は明治35年(1902年)創業。昭和初期に甲府市中心街に200余坪の大きな店舗を構え、県下一円の卸問屋を経営していましたが、昭和54年(1979年)に貢川に初の郊外型店舗をオープン。現在はこの貢川店を本店と定め、営業を続けています。
住宅街と商店・企業が入り混じり、人口の多い地域に建つ朗月堂書店。昭和54年の開店当初はまわりは田んぼだらけだったそうです。現在、A・B・Cの3つの館があり、エディションフェアは文芸書を中心に置くC館で開催中。
「当店は朗月堂ではじめての郊外店で、開店当初から集客力のあるお店でした。やはり車で寄りやすかったんでしょうか」と、今回フェアをご担当くださった駒井伸さん。
棚にはエディションとそれぞれの解説POPが丁寧に並べられ、セイゴオの編著作が平棚に。特典映像の案内、記念小冊子とその案内、イシス編集学校のパンフレットも、きちんと置かれていました。
エディション本はもともと1冊ずつ揃えていたそうですが、駒井さんは、文庫コーナーでのたたずまいから、ちょっと難しそうに感じられていたとのこと。今回のフェアで広範囲にわたる関連本を知り、ぐっと親しみが増したと語ってくださいました。文芸担当であればいつかは読まなければと思う本も多く紹介されていたと言いつつ、「松岡正剛というジャンルなんですよね」とも。
メインポスター(左)とWeb千夜千冊ポスター(右)が、パネル貼りされて天井から吊り下げられています。
「今回のフェアをきっかけに読み始めたら面白くて」と、『日本問答』を手にされた駒井伸さん。
朗月堂は読書好きのお客様が多く、ほかのお店に比べて新刊を求める傾向が強いそうです。文庫化を待たずに新しい本を探すお客様に応えたいと、日々新刊の目利きに勤しんでいるとのこと。取材中も、広い店内でじっくり本を選ぶお客様の姿が多くみられました。
本好きのお客様たちと千夜千冊エディションの出会いから、どんな化学反応が生まれるのでしょうか。
店内には創業の頃からの朗月堂の歴史を語る写真が飾られています。
B館児童書コーナーでは、0歳児から参加できる子どもの読み聞かせ会を毎月第一・第三日曜日に開催していましたが、コロナウイルス感染拡大にともない現在は休止中。
朗月堂書店
*千夜千冊エディションフェア期間:7月10日~8月末
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