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2021.07.21 EVENT

EVENT 【千夜千冊エディションフェア特集㉗】杜の都の心づくしの知祭り棚

千夜千冊エディションフェアは、イシス編集学校の「未知奥連」の皆さんの仕掛けによって、東北エリアの仙台と郡山でも始まっています。そのうちの、仙台の丸善でのフェアの情報が届きました。未知奥連が愛情を込めて組み立てた心尽しの知祭り棚となっています。以下、メンバーの一人・葛西淳子さんからの写真とレポートによって、その様子をご紹介します。

 

仙台駅からペデストリアンデッキでつながるAER(アエル)1階に、東北最大級の大型総合書店・丸善仙台アエル店があります。元は仙台駅から青葉通りを西に進んだサンモール一番町商店街にありましたが、2002年にこの場所に移転しました。さらに、今年6月12日に、売場をリニューアルオープンしたばかりです。

 

「千夜千冊エディションフェア」は、文庫コーナーの棚を大胆に使って展開しています。ポスターやPOPを絶妙に配置し、20冊の「エディション」とともにキーブックや関連本も並べています。

 

棚づくりは丸善のフェア担当の冨谷美希(ふかやみき)さんと協力しながら、「未知奥連」が引き受けました。作業は7月1日と5日の2回に分け、菅野祥子さん(写真)が「本との偶然の出会い」を意識して、棚のストーリーを組み立てました。

 

ポスターの傍らには、「100分de名著」で取り上げられて話題の『華氏451度』、手書きPOPとともにエディション『本から本へ』、セイゴオの著書が並びます。

 

手書きPOPは、仙台市内で書写教室を開いている平形智子さんの手によるものです。「エディションは、全巻手元に揃っています」という平形さん、「松岡正剛」を仙台人に知らしめたいという思いを込めてくれました。

 

丸善の冨谷美希さん(手前左)と、心尽しの棚づくりに携わった未知奥連メンバー。菅野さん(手前中)、平形さん(手前右)、葛西さん(2列目左)、宮城学院女子大学の原田遥夏さん(2列目右)。

 

今回の知祭り棚には、東日本大震災から10年が経過し、新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、「東北において、ますます編集は必要になってくるはず」という未知奥連のメッセージも込めました。

 

ちなみに、未知奥連メンバーのそれぞれのおすすめエディションは次の通り。

菅野さん:『文明の奥と底』

平形さん:『芸と道』『ことば漬』

葛西さん:『理科の教室』

原田さん:『物語の函』

 

冨谷美希さんが選んだのは、『サブカルズ』。難度の高そうなセイゴオ本のイメージとは一味ちがう「やわらかな編集」に惹かれました、とのこと。関連本からは『おたくの精神史』。

 

学生時代のアルバイトからそのまま書店員になったという冨谷さん、アエル店では文芸書・文庫・新書を担当しています。以前、セイゴオが佐藤優さんと来店された時のことを思い出し「松岡さん自らお買い上げいただいた本を、公開してくれたんですよ」と、レアなエピソードを教えてくれました。

 

 

丸善 仙台アエル店
https://honto.jp/store/detail_1577780_14HB310.html

千夜千冊エディションフェア期間:7月1日(木)~7月31日(土)

 

*以下、冨谷さんがご紹介くださった「レアなエピソード」の写真も、松岡正剛事務所が蔵出しして特別公開します。

2018年10月27日、未詳倶楽部「陸奥インテリジェンス行」の一コマ。佐藤さんとセイゴオが総勢30人ほどの会員たちを引き連れて、丸善仙台アエル店で大量の本を購入、それを使って、本遊び「りんりん・かんかん・ちんちん・ほんほん」を丸善エントランスで披露しました。

 

二人が付けているのは、お揃いの松丸本舗のエプロン。バックにはセイゴオ直筆で「臨読・敢読・枕読・本読」とあります。