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2021.07.05 EVENT

EVENT 【千夜千冊エディションフェア特集⑰】イシス力結集! 三宮の知祭り屋台

 

神戸三宮から、またまたエディション知祭り開幕のニュースが届きました。アーケードが続く三宮センターの中間に構えるジュンク堂書店三宮店です。仕掛人の小路千広さんとともに、イシス編集学校の面々が数週間がかりでフェア棚のプランニングやオリジナルPOPのアイデアを交わし合い、書店のバックヤードを占拠して手作業に勤しんで、まさに知祭り屋台のように賑やかなフェア棚が完成しました。

以下、POPづくりから棚づくりまで携わった吉野陽子さんから届いた写真とレポートで、三宮の知祭りの様子をご紹介します。

 

神戸三宮の中心地、三宮センター街。このアーケード入り口から歩いて数分のところに、兵庫県下最大の売り場面積を誇るジュンク堂書店三宮店があります。じつはここがジュンク堂書店発祥(1976年)の地です。

 

6月27日、小路千広さん、堀江純一さん(写真左)、吉野陽子さん(写真中)、辻井貴之さん(写真右)の4人が集い、三宮店の会議室でPOPなどのツールづくりに勤しみました。ちなみに、この会議室はもともと映画館の映写室だったところ。

 

フェアスタートの7月1日は、朝10時半に集合して棚づくり。綿密に棚の「設計図」を作成し、何度も書店側と打ち合わせを重ねてこの日を迎えた小路さん。

 

メインポスターとともに、二種類のPOPの配置を決めていく吉野さん。

写真左は小路さん、中は奈良から駆けつけて「エディション」通の知識をフルに発揮してくれた松井路代さん、右は吉野さん。3人が着ているのは、イシス編集学校特製のTシャツ。

 

完成した幅3メートルの “知祭り屋台”。各エディションと関連本、キーブックが立体的に配置され、ポスターやPOPが「これでもか」と賑わいを演出。

 

ここ三宮店のフェアでは、エディション20冊を独自の5つのカテゴリーで分類し、チームメンバー共作のコピーで表現しています。

・本当は誰もが「科学のこころ」をもっている
・鳥の目と虫の目でみる日本とアジア
・見方を変える編集世界のナビゲーター
・「わたし」をとりまく文明・文化
・物語とともにぼくらは目覚めた

 

カテゴリーをあらわすPOPは、遊刊エディストの「マンガのスコア」が話題の堀江純一さんの手書き。

 

エディション棚の横には松岡著書コーナー。壁面には松岡のマーキングの展示、透明ケースの上には堀江さんによる松岡の似顔絵。

 

フェアスペース奥にはイシス編集学校エリア。多読ジム冊匠の大音美弥子さんによる「千悩

千冊」コーナーも設置。関西出身の大音さんは三宮店フェアのために「視察」にも訪れ、チームにさまざまなアイデアを提供してくれたうえ、この日の棚づくりの最中にメールで遠隔アドバイスも。

 

松丸本舗のファンだったという店長の堀内理さんは、「エディションフェアで松丸本舗の空気感を出せれば」という夢を語ってくださいました。イシスメンバーの棚づくりの提案をおもしろがって、全面的におまかせいただきました。アメリカ文学好きの店長のおすすめ本は『方法文学』。1980年発行のタモリと松岡正剛の対談本『愛の傾向と対策』は堀内店長の私物。「面白い人、コトに注目する松岡正剛さんのアンテナの張り方に学びたい」のだそう。

 

エディションフェアの話を聞きつけ、堀内店長に猛アピールしてフェア担当となった小寺啓史さんは、夜な夜なiモードで「千夜千冊」を読んでいたほどのツワモノファンとのこと。お気に入りの『方法文学』と『物語の函』を手に、「海外文学好きは、正剛さんの影響がすごくあります」。

堀内店長の話では、ジュンク堂の創業店である三宮店には、古くからのお客様とジュンク堂への期待を持って来られるお客様がいらっしゃるとのこと。そうした本好きな方に気に入ってもらえるような棚づくりをめざしているそうです。「2カ月あるのでしっかり売りたい。どのエディションが売れるのか、お客様に受け入れられるのか楽しみですね」。

作業の合間に堀内店長と小寺さんへのインタビューをし、すべて終了したのは午後3時。お茶を一口飲んだだけの突貫設営となりましたが、形にできたという達成感で疲れも感じませんでした。「編集は遊びから始まる」という松岡校長の言葉がぴたりとはまった知祭りメイキングでした。

ジュンク堂書店 三宮店
https://honto.jp/store/detail_1570001_14HB320.html
*千夜千冊エディションフェアは、7月1日(木)~8月31日(火)