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2022.12.24 NEWS

NEWS 紫煙のセイゴオ・ポートレート入選

イシス編集学校の“公認カメラマン”こと後藤由加里さんが撮影したセイゴオのポートレートが、日本広告写真家協会が主催する「APAアワード2023」に入選しました。

 

作品は、書斎や本楼で煙草をくゆらせるセイゴオの日常をとらえた4枚組で、タイトルは「紫煙」。入選作は2023年2月から開催される東京都写真美術館での展覧会に展示されるほか、『年鑑 日本の広告写真2023』にも収録されるとのことです。

 

後藤さんは、イシス編集学校の“公認ビデオカメラマン”こと林朝恵さんとともに、学校の主たる行事ごとはもちろんのこと、それ以外のセイゴオの講演会や仕事の現場や書斎での執筆のようすなどにも肉薄しながら、写真・映像を撮影してくださっています。

 

 

今回の入賞作品には、そのようにして後藤さんがセイゴオとレンズを通してのコミュニケーションを積み重ねてきた時間の厚みがにじみでているようです。

 

 

 

 

 

 

以下、後藤さんに本作品を撮影するにいたった経緯などをうかがいました。

 

Q:なぜ松岡の写真をコンテストに出したのですか。

 

APAアワード2023 写真作品部門のテーマが「私の写真」でしたので、これまで一番多く撮影をしている被写体である松岡さんの写真で挑戦してみようと思いました。

 

Q:たくさんの松岡の写真を撮影してきたなかで、今回選んだ4枚にはどんな意図があったのですか。

 

編集者松岡正剛の思想性の断片が感じられる写真を選び、組み合わせてみました。そうすると、いずれも狙って撮影したものではなく、何気なくシャッターを切った瞬間の写真ばかりでした。そこには決まって煙草の煙が燻っていた。いずれ消えていってしまう煙のように、すぐにそこからなくなってしまう消息ばかりをカメラで追いかけていたようにも思いました。

 

 

Q:編集学校で出会ったころは、そこまで写真に関心がある方だとは知りませんでした。いつからのめりこむようになったんですか。

 

思えば、初任給で買ったのが安い一眼レフフィルムカメラでした。でもそれからはカメラとは縁遠くなっていたのです。イシス編集学校でカメラマンをするようになったのが再開のきっかけです。

 

本格的に撮り始めたのは2019年、「遊刊エディスト」ライターになってからですので、ここ3年くらいですね。それから校長である松岡さんの写真をつないだショートクリップを褒めてもらえたことがきっかけで、いっそう松岡さんの撮影に集中するようになりました。

 

ただ、ずっと自己流で撮影に励んでいましたが、好きに撮っているだけではそれ以上上達しないなと行き詰まりました。プロカメラマンの川本聖哉さんの仕事を見せていただく機会があったのも大いに刺激となり、一度ちゃんと写真を学ぼうと思い、今年の春から写真学校プロカメラマンコースに通っています。

 

これまでの活動の成果を一度世に問うてみようと、今回初めて公募展にチャレンジしてみました。結果「入選」という評価を頂けたことはとっても嬉しいことでした。

 

 

 

◆後藤さんの作品が展示される写真展の情報は次のとおりです。

 

第51回公益社団法人日本広告写真家協会公募展 APAアワード2023

日 程 2023年2月25日(土)~3月12日(日)

場 所 東京都写真美術館 B1F展示室

*入賞作品はこちらで見られます

https://apa.or.jp/news/detail/apaaward2023_ph/

 

 

写真提供:後藤由加里 記事:太田香保