- 2021.04.22 NEWS
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ヨウジヤマモト春夏2021にセイゴオシリーズ登場
山本耀司さんのメンズブランド「Yohji Yamamoto POUR HOMME」の春夏2021コレクションに、セイゴオの言葉をプリントしたシリーズが登場しました。
「寄せるならリベラルアーツ。攻めるならパンクか数理哲学」をあしらった軍服風コート、「遊ぶなら老荘俳諧。迷ったときの禅とバロック」をあしらったリネンショートジャケット、「喧嘩するならアナキズム。守るだけなら墨子とプラトン」をあしらったリネンジャケットの3点で、いずれも背中に刺繍またはプリント文字とともに、耀司さんとアートコラボレーションを展開している朝倉優佳さんの大胆なドローイングが施されています。
Yohji Yamamoto POUR HOMME spring-summer2021より
https://www.yohjiyamamoto.co.jp/collection/homme/spring-summer-2021-yyh/
★Yohji YamamotoのショップおよびECサイトなどで購入できます。
セイゴオの言葉は「日刊セイゴオ日々」の中の“つぶやき”で(2016年6月)、2018年に出版された『編集手本』(櫛田理氏編集・EDITHON発行)にも収録されたものです(耀司さんがフレーズを入れ替えています)。
ほかに「こわれもの」「FRAGILE」など配送用ステッカーをモチーフにしたシリーズもあり、こちらはコロナ禍のなかで激変している社会状況のなかで発想されたものとのことですが、『フラジャイル』の著書のあるセイゴオにとって、やはり見過ごせない一品です。
これら4着を一挙に取り寄せたセイゴオが、さっそく羽織ってみました。
「遊ぶなら老荘俳諧。迷ったときの禅とバロック」。
リネン100%、墨のむら染めも軽やかなサマージャケット。
「喧嘩するならアナキズム。守るだけなら墨子とプラトン」
こちらもリネン100%のショートジャケット。
「攻めるならパンクか数理哲学。寄せるならリベラルアーツ」
しなやかなウールギャバ100%のミリタリーコート。
ミリタリーコートの前立てには、目玉のボタンがずらり、
睨んでいる!
「こわれもの注意」のステッカーがモチーフとなった
リネン・ロング・ジャケット。独特の風合いのある染めは
遠州職人の手作業によるものらしい。
ロングジャケットの背中の文字のアップ。細い銀糸が
ほつれたように文字から垂れている。
もとよりセイゴオは、耀司さんの服をこよなく愛し、オンステージ用のスーツやシャツから、普段着用のスウェットにいたるまであれこれ“コレクション”しています。デザインの革新性への共感はもちろんのこと、徹底的に素材を選び抜く耀司さんの服は、カラダにも肌にも心地よいのだそう。「連塾」や田中泯さんとの共同公演「影向」では耀司さんの存在感や洋服をフィーチャーしながら共演し、また耀司さんからもショーや展覧会のモデルとしてセイゴオがご指名を受けるなど、親交を結んできました。
耀司さん初の自叙伝『MY DEAR BOMB』に寄稿したヨウジ論「面影の逆襲」には、2010年のショーでランウェイを歩いたときの体験を織り交ぜながら、次のような言葉を綴っています。
――カギリという手法がある。あえて限界をつくることをさす。(略)ヨウジの仕事はあきらかにカギリの駆使によって成り立っている。裁断や裁縫上のカギリばかりではない。生き方や時の使い方にもカギリの組み合わせがある。カギリは限界を恐れない。そこに好んで執着していくのが匠としてのヨウジなのである。
レポート:太田香保
撮影:寺平賢司
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