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2021.04.07 PUBLISHING

セイゴオのメディア掲載情報―中谷宇吉郎『科学の方法』、「日経ビジネス」巻頭コラム

岩波新書から刊行された中谷宇吉郎の『科学の方法』の新装版に、セイゴオが帯文を寄せました。

 

本書は、寺田寅彦の弟子であり、雪氷学の第一人者である著者が科学の見方を平易な語り口で綴った入門書。1958年の刊行以来のロングセラーで版を重ねてきましたが、活字が大きく行間が広くなり、より読みやすい新装版として世に出されることになりました。

 

帯文は岩波新書の編集者で『日本問答』『江戸問答』の担当者である坂本純子さんから依頼がきたもの。セイゴオは高校時代に岩波新書の『雪』を読み耽り、千夜千冊の第一夜に選ぶほど思い入れが深いこともあり、依頼を快諾しました。

 

セイゴオの帯が付いた新装版。高校時代のセイゴオにとって、青版赤版の岩波新書は一冊ずつが予期せぬ魔法のようだったと千夜千冊『雪』で回想している。他にドゥ・ブロイの『物質と光』やウェルズの『世界文化史概観』にも耽溺した。

 

 

ビジネス雑誌「日経ビジネス」の巻頭インタビュー「有訓無訓」にセイゴオが登場しました。小さいものを見る力を失い、大きい数値ばかりをもてはやす社会の現状を指摘し、アーサー・ラブジョイやレイチェル・カーソンを引き合いに、小さなもの、少数なもの、弱いもの、壊れやすいものから発信される情報に目をむけることが大切だと説いています。担当者で副編集長の中沢康彦さん曰く、社内外でも好評を得ているとのこと。

 

「日経ビジネス」2021.3.29号に掲載

 

取材後の撮影風景。カメラマン栗本克己さんが「いいですね!じゃあ今後はこの角度で!次こっちに来てください、格好いいなあ!」とセイゴオのポーズに次から次へと快活にオーダー。最後にはハシゴに登ってパシャリ。「カメラマンはこうでなくちゃ」とセイゴオは終始ゴキゲンで応じていた。