- 2019.09.17 EVENT
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銀座・森岡書店で、著書『編集手本』の特別展を開催
セイゴオの著書『編集手本』が、第53回造本装幀コンクールで日本印刷産業連合会会長賞を受賞したことを記念して、銀座にある「森岡書店」で特別展覧会を実施します。期間は、今年9月24日(火)から29日(日)まで。
本書は、セイゴオが編集人生で「手本」にしてきたものたちについて綴った直筆原稿がそのまま書籍化された特別本。読者の視覚と知性を刺激する意匠が高く評価されたとのこと。
企画編集は、EDITHONの櫛田理氏。デザインは、佐伯亮介氏。両氏ともに編集工学研究所でセイゴオと松丸本舗などのブックウェアプロジェクトを手掛けたメンバーです。展示期間中、本書に図版収録しているドローイングのハイパープリント(高度なデジタル技術を駆使した超版画)を付けた『編集手本[特装版]』を販売いたします(限定30部)。また、セイゴオがかつてつくった「連扇(2本セット)」も20点限定で特別販売。
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展示名:
松岡正剛の編集手本場所:
森岡書店 銀座店
東京都中央区銀座1-28-15 tel:03-3535-5020
[URL]https://www.facebook.com/%E6%A3%AE%E5%B2%A1%E6%9B%B8%E5%BA%97-298077600652659/日時:
2019年9月24日(火)~29日(日)
13:00~20:00『編集手本』 シリーズ「おてほん」 四六判 48頁
本体1800円+税 活版でタイトルを印刷した函入り
一枚の大きな紙が継ぎ目なく折りたたまれた特殊な仕様。
幾度となく色校正を繰り返した結果、写真や作品画像は鮮やかに写し出されている。
「第53回造本装幀コンクール」授賞式で賞状を受けとる櫛田理氏(EDITHON代表) 審査員の講評は以下の通り。 「1枚の紙に2本の切れ目を入れて折っただけの仕様の本です。糊も針金も使用せずに、背文字のある、本の形態にしているのがすばらしいと思います。しっかりとした紙の質感と相まって、これだけで十分に本としての風情がありますし、それを超える特別感もあります。作品内容もこの本の構造を念頭に置いたレイアウトになっていて、トータルでの完成度の高いものだと思います。」(岩瀬 学氏)
『編集手本』[特装版]に付くハイパープリントの一部
擬画「物語の出現」と題し、マラルメやゴーゴリー、李白といった書き手たちの「語り」や、出土品のナラティブ性を引き取ってアート化、擬画化したセイゴオの作品群。高度なテジタルプロセスを駆使した技法によってこれまでにない版画にした。 「ぼくが版画にとりくむのは高校以来のこと、いったいどんなふうになるのやら、どぎまぎしながら制作に当たりました。いまだ未熟きわまりないものですが、ぼくなりに“言葉のある絵”“絵が文字を孕む”ということを意表しています。」 byセイゴオ ハイパープリントカタログより
セイゴオ・作「連扇」 扇子の折り目一つ一つに、セイゴオの手書きによる易経六十四卦があしらわれている。
イベント「縁座」のブックスペースにおいて。セイゴオの說明を聞きながら、『編集手本』をつぶさに眺める森村泰昌さん 2019年8月29日 撮影:小森康仁(編集工学研究所)
文:寺平賢司
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