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2019.12.27 PUBLISHING

千夜千冊エディション最新刊『編集力』が刊行されました

千夜千冊エディションの最新刊『編集力』が刊行されました。「すべてのプロセスに編集がある」をモットーにしてきたセイゴオが満を持してはなつ、渾身の千夜千冊エディションです。マラルメ、ベンヤミン、カイヨワ、ポランニー、スタフォードをはじめとした編集的先達が多数登場し、世の編集本とは一線を画した「本気本格の一冊」です。

セイゴオが編集工学の体系化に没頭していったプロセスや編集方法の参考になった格別な思想や技法の紹介、加えて認知科学の案内やイシス編集学校で試みたことにも言及しています。

「連想と類似を野営の友とすれば、ナナメに走ってパサージュに遊ぶ。仕事はコードとモードの組み換えだ。それが編集です。古今の推断と仮説に目を凝らし、東西の擬装と模倣に学んで、なお誰も見たことがない未生の模様をつくっていく。バックドロップも関節技も厭わない。それが編集なのです。」(前口上より)

『編集力』

目次 :

第1章 意味と情報は感染する

ステファヌ・マラルメ『骰子一擲』966夜/ルードヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』833夜 ほか

第2章 類似を求めて

中村雄二郎『共通感覚論』792夜/寺田元一『「編集知」の世紀』813夜 ほか

第3章 連想、推理、アブダクション

山下主一郎『イメージ連想の文化誌』1081夜/バーバラ・スタフォード『ヴィジュアル・アナロジー』1235夜 ほか

第4章 ハイパーテキストと編集工学

ハンス・ブルーメンベルク『世界の読解可能性』1519夜/ピーター・バーク『知識の社会史』1493夜 ほか

文:西村俊克