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2018.11.01 PUBLISHING

伝説のブックガイドが37年ぶりに復活―『遊読365冊』刊行

セイゴオの新刊『遊読365冊――時代を変えたブックガイド』が工作舎から刊行されました。

本書は雑誌『遊』の特集「読む」(1981年8/9月合併号)に掲載された読書ガイド「松岡正剛が選ぶ365冊」を書籍化したもの。すべての本に100字の解説がつき、当時のセイゴオの先鋭的なエディティングリーディングが垣間見えます。また、文中の書影をあえて初出のままにすることで、1981年のころの「本」の気配が感じられる、タイムカプセルのような1冊になっています。

セイゴオがかつて有志を募り主宰した「遊塾」時代の「読書術講義」も併録。目次読みやセイゴオ式速読術、ジャック・デリダの『声と現象』をテキストにしたマーキングの実践例など、1冊の本に対して自分をいかに自在にできるかを伝授します。

編集を担当したのは、当時『遊』の編集に携わり、現在は工作舎編集長の米澤敬さん。米澤さんによる注記と補足「三六五冊の未知の記憶」では、とりあげた全書籍の入手方法を手引きし、読者をブックコスモスの深みに引き入れます。

「ぼくは本を読んできたというよりも、編集のプロセスにあてる読書をしてきたわけなのだ。そんなふうになったのは、世界を編集するのではなく、編集が世界をつくるのだと見てきたからだった。本書がそういうエディティングリーディングの秘密の一端を、多少は示していればと思う」。(セイゴオ)

 

『遊読365冊―時代を変えたブックガイド』
B6判変型・仮フランス装、224頁、本体1800円+税

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■目次
本の自分と本分

松岡正剛が選ぶ365冊の遊学
01 読書はイマジネーションにはじまる
02 読書は男のケンカだ
03 読書が記憶の気配をふるわせる
04 読書で自分をあらためて知る
05 読書は見るものかもしれない
06 読書でジャパネスクに耽る
07 読書が生命と宇宙の謎をとく
08 読書は大いなる遊戯である
09 読書を荒俣宏にまかせてしまう
※当時からの盟友・荒俣宏氏に、39冊分のブックガイドを委ねた章
10 読書そのものを読書する
11 読書が歴史の矛盾を告示する
12 読書で一番遠いところへ行く

このまま読んでそのままへ
【附録】読書術講義より 気楽に読んで乗ってゆく
注記と補足—365冊の道の記憶
書名・作品名索引
人名索引

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