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2021.07.27 EVENT

EVENT 【千夜千冊エディションフェア特集㉙】みちのく知祭り第二弾、楽都郡山から思いを込めて

イシス編集学校の「未知奥連」の皆さんが仕掛けた東北エリアの「千夜千冊エディションフェア」の情報がもうひとつ、届きました。今度は福島県のまん真ん中に位置する郡山市のジュンク堂書店です。以下、未知奥連メンバーの菅野祥子さんと原田祥子さんのレポート&写真でフェアの様子をご紹介します。

 

JR郡山駅から続く大通り沿いに設置されたパイプオルガンのベンチ。郡山市は「楽都」の顔も持ち、音楽モチーフのイスやベンチが街中にいくつも置かれています。明治から戦前にかけて、工業都市として急速に発展し人口が増えた結果、まちが荒れてしまったこと、戦争が終わって人々が自由に表現できる時代になり、戦災復興を目指す人々の心のよりどころが求められたことなどから、郡山では音楽活動が盛んになっていったそうです。

 

さらにジュンク堂書店に向かってなかまち夢通りに入ると、安積国造(あさかくにつこ)神社の参道があります。安積国造神社は、古来、郡山の総鎮守として尊崇されてきました。江戸末期の儒者として名高い安積艮斎(ごんさい)の誕生地でもあります。

 

福島唯一のデパート・うすい百貨店の9階にあるジュンク堂書店郡山店。楽都ならではの、リコーダーの椅子が迎えてくれました。約65万冊の品揃えを誇り、とくに郷土史関連本の充実は目を見張ります。新たな書籍との出会いを求めて、遠方から訪れるお客様も多いそうです。

 

千夜千冊エディション知祭り棚は、入り口すぐそばにしつらえられています。当初は別な場所で7月からのスタートを予定していたのですが、店長の関根亮平さんのはからいで、時期は前倒しになり、また開催場所も売れ筋本の横という絶好地にしていただきました。

 

文庫売り場にもフェアのメインポスターを掲示。セイゴオの熱い眼差しに、思わず立ち止まって見入ってしまうお客様も。もちろん角川ソフィア文庫の棚にも全冊をそろえてくれています。

 

当店のフェアの仕掛人は、イシス編集学校「守」番匠で福島在住の鈴木康代さん、また同じく福島在住の原田祥子さんが後方支援をしてくれました。棚づくり部隊は、郡山在住の五十嵐昌行さん(写真右)と、宮城県から駆けつけた師範代の菅野祥子さん(写真左)。

 

手書きのPOPに加えて、本を前出しするためのツールも手作り。五十嵐さんが、補材をラッピングペーパーでくるんで自然な状態に仕上げてくれました。

 

関根店長のお勧めエディションは、『サブカルズ』。強面の感じがする「エディション」にまず馴染んでみてほしいとの思いから選んでくださいました。

 

 

菅野さんは『本から本へ』を、五十嵐さんは『仏教の源流』を選びました。「本好きとしては、これをオススメしないわけにはいかない」(菅野)、「一滴の我身、その本質がどこにあるのか、仏教という大河を遡りこれまでを紐解き、これからを結ぶ智を見つけ出したい」(五十嵐)。

 

 

ジュンク堂書店 郡山店

https://honto.jp/store/detail_1570064_14HB320.html

千夜千冊エディションフェア期間:7月1日(木)~8月31日(火)

 

 

【おまけ】

うすい百貨店では、ユニークな楽器モチーフの椅子がジュンク堂書店のみならず各所に置かれています。特別紹介。