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2021.07.01 EVENT

EVENT 【千夜千冊エディションフェア特集⑮】大阪はミナミから知祭りスタート!

千夜千冊エディションフェアは、大阪市内でも3つの書店で開催が決定しています。なかでいちはやくスタートを切ったのが大阪有数の繁華街・ミナミに位置するジュンク堂書店難波店。まずは『本から本へ』を読み始めるところからフェアの準備を始めた福嶋聡(あきら)店長が、独自の知祭りゾーンをしつらえてくださいました。

以下、イシス編集学校の景山和浩さんの取材と木藤良沢さんの写真によって、ジュンク堂書店難波店のエディションフェアの様子をご紹介します。

 

フェアをやるために『本から本へ』を読破したという福嶋聡店長。壁面には『本から本へ』からの引用文が掲げられている。

 

ジュンク堂難波店が入るマルイト難波ビル(写真左側のビル)。地下鉄とJRが直結し、ホテルが入る高層ビルである。この3Fに、約1100坪の売り場を持つジュンク堂書店難波店がある。

 

人文書コーナーの壁際に机を並べてしつらえたエディションフェアゾーン。「平台だとポップが目立たないが、壁だとポップやパネルを自由に貼ることができる。目にも入りやすいんです」と福嶋店長。

 

  

壁面に『本から本へ』の引用文が、見た目も鮮やかに5本掲げられている。ジュンク堂に入って40年近くになるという福嶋店長、読書論や出版論は興味を持って読んできたが、「いまこれだけのことを書き、話すことができる人はほかにいない」と松岡正剛を評す。

 

店内には福嶋店長の著書コーナーもある。ジュンク堂のPR誌『書標』に、40年近く毎月書評を書き続けているという。ウェブに連載を持ち、著書を出す。店内でトークイベントも開いている。

福嶋店長は東京のジュンク堂池袋本店に勤めていた2003年、松岡のトークセッションを手掛けたことがあるという。「その時に初めてお会いしましたが、松岡さんは本当に声がいいですね。それに語り口も鮮やかでした」。若いころ役者をしていたという店長、とりわけ声や話術に関心が向くのかもしれない。

「松岡さんは、あれだけ忙しいのに、これだけの本を読み、仕事をされる。忙しくしているからこそできるんでしょう。わたしも時間がない時の方が逆に色々できると思って、自分を追い込み、無理なスケジュールでも受けるようにしている」。書店員の枠にはまらない福嶋店長の活躍のヒミツは、セイゴオ流とも共通する多発型仕事術にありそうだ。

 

「エディション」以外では、松岡の『謎床』と『空海の夢』が福嶋店長のお勧め本とのこと。とりわけ若いころに読んだという『空海の夢』について、「世界をつくるということは、本を書くことにつながるのでは」とコメントしてくれた。

 

写真右が、景山さん。本業である取材力を発揮し、このあと場所を店長室に移して、さらに2時間近くものロングインタビューをしたという。近日中に続編として「遊刊エディスト」に掲載される予定。

 

ジュンク堂書店 難波店

https://honto.jp/store/detail_1570052_14HB320.html

*千夜千冊エディションフェアは、7月20日まで開催予定