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2019.11.19 EVENT

和泉佳奈子Presents 12/4(水)アルス特別企画「興」vol1

12月4日(水)、アルス・コンビナトリアPROJECTの特別企画「興」(全3回予定)を開催します。場所はゴートクジISIS館「本楼」。江戸絵画コレクター・加納節雄さん所蔵の多くの河鍋暁斎作品群に囲まれながら、現代の蔦屋重三郎や木村蒹葭堂のような加納さんとセイゴオが、江戸と現代を縦横無尽に語ります。当日は、加納節雄さんと組んでシリーズ作品「I WERE YOU」を仕立てている写真家・十文字美信さんもいらっしゃる予定です。

 


加納さんがコラージュした河鍋暁斎の作品群

 

●アルス「興」vol.1―観覧

展 示:加納節雄コレクション「河鍋暁斎」
日 時:2019年12月4日(水)13:00~18:30
観覧費:無料
申 込:メールにてお申し込みください。
e-mail:sonoka@eel.co.jp (担当:和泉)
(イベント名、お名前、フリガナ、住所、電話番号、所属、
メールアドレスをご記入ください)

 

●アルス「興」vol.1―本談

出 演:松岡正剛、加納節雄、十文字美信
日 時:2019年12月4日19:00~22:00(受付18:45)
参加費:5,000円(税込)
人 数:約30名
申 込:メールにてお申し込みください。
e-mail:sonoka@eel.co.jp (担当:和泉)
(イベント名、お名前、フリガナ、住所、電話番号、所属、
メールアドレスをご記入ください)
締 切:11月28日
(人数が多い場合は抽選とさせていただきます)

 

●今後の予定 全3回
2月末 アルス「興」vol2
4月末 アルス「興」vol3

 

【アルス特別企画「興」】
プロデュース:和泉佳奈子
協力:松岡正剛事務所、編集工学研究所、空間設営(東組)

 

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アルス・コンビナトリアPROJECT(仮称)について

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◎2019年4月、写真家の十文字美信さんと江戸絵画コレクターの加納節雄さんがシリーズ作品「I WERE YOU」を発表した。究極のリアリティーを探求しつづける十文字さんの現代写真と、大和絵・禅画・水墨山水・花鳥画などの真骨頂を揃えた加納さんのコレクションが大胆に合わさり、一対一幅の新しいアート作品となっている。
セイゴオはそのインビテーションカードに掲載された1点の作品を見た瞬間に「これは前代未聞の美術様式の発明だ」と直感した。十文字さんの「残闕」と蕭白の「鷹兎図」が出会い独自の創発を遂げていたのだ。

◎鎌倉のBishin Jumonji Gallery(GALLERY B)で本物をみたセイゴオは、十文字さんと加納さんにこう言った。「誰もみたことがないこの作品群を世に問いたい。様式の名称は〝アルス・コンビナトリア“でどうか」と。アルス・コンビナトリアとは、バロック時代の哲学者ライプニッツが提唱した言葉で、2つ以上の焦点による表現や2つ以上の視点をもつ現象をくみあわせて新たな世界をあらわす方法のことをいう。アナロジカル・シンキングを重視するセイゴオの編集工学の基本コンセプトそのものでもある。

◎こうして11月、十文字さんと加納さんとセイゴオの「アルス・コンビナトリアPROJECT(仮称)」がスタートした。セイゴオはこの人に見てもらいたいという方々に声をかけた。法政大学の田中優子さん、詩人の高橋睦郎さん、建築家の内藤廣さん、文化人類学者の今福龍太さん、そしてKADOKAWAの角川歴彦会長らが作品を見に鎌倉に向かった。田中さんは「江戸が開いた」、睦郎さんは「俳諧をよみたい」、内藤さんは「一つの作品だけを鑑賞する建物をつくりたくなった」、今福さんは「四角という認識があらたまった」、角川さんは「時間をかける価値がある」と言った。今後もセイゴオや数々の出会いを仕掛けていく予定。

 

三聖図(釈迦・老子・孔子)の前で密談する十文字さんと加納さんとセイゴオ

 

左上)加納節雄さん(左)田中優子さん(右)
右上)十文字美信さん(左)と高橋睦郎さん(右)
下)Bishin Jumonji Garally の展示風景

 

文・撮影:和泉佳奈子