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2024.05.15 PUBLISHING

【Publishing】近江ARSいないいないばあBOOK『別日本で、いい。』刊行

セイゴオが監修する近江ARSプロジェクトの来し方・行く末のヴィジョンとミッションをぎっしり詰め込んだ特別企画本『別日本で、いい。』が5月初旬に刊行されました(春秋社)。

 

セイゴオの重視する「ネオバロック」を意図した変形カバーの下から、近江のマップがあしらわれた黄色の表紙が覗く。装丁・本文アートディレクション&デザイン:佐伯亮介。(書影:提供百間)

 

そもそもなぜ近江なのか、「近江ARS」に込められた意図は何なのか。セイゴオがこの地にかかわることになった「おおもと」のストーリー、またそこから始まったプロセスをすべて明らかにしつつ、これまで展開してきた節会や室礼や振舞の記録、本プロジェクトに期待を寄せる各界の目利きや匠たちからのメッセージなどなど、盛りだくさんなコンテンツで構成されています。

 

福家俊彦氏、末木文美士氏を執筆代表として総勢80人以上もの執筆者が名を連ねます。プロデュースは近江ARSプロデューサーの和泉佳奈子(百間)、チーフエディターは広本旅人さん。そのほかセイゴオの愛弟子・直弟子たちがエディター、ライターとしてかかわっています。

 

セイゴオが近江に刻みつつある足跡とともに、ARSのメンバーたちの思いをヴィジュアルで語る全8ページのカラー口絵。

 

全6ページにわたる目次を開けば、どの章も自在なフォーマットで展開される本書を一望することができる。まさに「ニューバロック」そのものをメディア化したような多重多層多焦点編集が極まっている。

 

セイゴオによる「近江ARS十七景」。「私の中の近江は父方の血が湖北長浜にあることから始まっていた」に始まって、記憶の印画紙のなかの近江、近江で重視している「方法としての仏教」への思い、近江ARSに込めた意図を全17段でヴィジュアルとともに展開。さらに、全70ページにわたる重厚な寄稿文「世界のかたり方を近江から変えてみる―アルス・コンビナトリアと別様の可能性」が収載されている。

 

2022年から仏教学者の末木文美士氏を迎えて開催している「還生(げんしょう)の会」の記録も総覧できる。

 

本書の全コンテンツ紹介、執筆者は近江ARSホームページで御覧ください。

 

 

『[近江ARSいないいないばあBOOK] 別日本で、いい。』

2024年4月29日発行 税別3000円

 

編著:松岡正剛

執筆代表:福家俊彦、末木文美士

発行:春秋社